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2018年11月28日 (水)

ことにする病

 昨今の日本企業の不祥事、耐震機材の品質管理や乗用車の完成検査など、日本というブランドを壊しかねない事件が多発しているような気がします。他にも「え、こんなことしてたの?あの会社が」という事件は、みなさんもたくさん思いつくのではないでしょうか。
 
 この原因を考えてみたのですが、「ことにする病」が日本企業に蔓延しているのではないでしょうか。しかも、けっこう根深くて、組織文化に病巣があるのではないかと。なぜなら、その多くが内部通報によって公になったと報道されており、内部監査の結果で企業が事態を把握したわけではないように見えるからです。つまり、内部監査はなんとかやり過ごすべく組織的に隠ぺいした、あるいは十分な内部監査が機能していなかったと想像されるのです。
 
 社長が、「検査数値の偽装などあってはならない」と宣言していても、その本気度が部署の予算という形には現れてこなければ、現場はそれがトップの意向だと思い(忖度というやつですね)、不正を行う。あるいは、自部門を守るためにコストがかからない方策としてやったことにする。しかし、社長の宣言が反映しない部門予算は、予算作成部門の不正でもあり、社長宣言が徹底しているかをチェックしない内部監査部門も失格です。しかし、そういう状態の組織運営をしていたら、社長の不正とも言われても仕方ありません。
 
 と、大企業を批判する記事のようにも思えますが、「ことにする病」、みなさんも罹っていませんか? 「従業員のマイナンバーを預かっているけど、厳重な管理なんてできないもんな、厳重管理していることにしよう」というのは、中小企業の社長さんにもありそうな話だと思います。あるいは、「この補助金、当社の場合、この要件さえパスすれば、申請できるんだ。この要件、満たしたことにして書類ごまかして申請しちゃおうかな。」なんてのも、ありがちな話かと。厳しい経済状況の中で、「ことにする」は生き抜く方便なんだと自分を騙しているとどこかで神様は見ているのかな?なんて思ったりします。自戒も含めて、書いてみた次第。
 
 で、終えようかとも思ったのですが、到底実施できないような重い要件の付いた新制度って、この10年くらい、多かったような気がしませんか? 国民側での受け入れ可能性を十分に吟味しないままに制度を作った「ことにする病」が国や自治体にも浸潤しているのかもしれません。「ことにする病」は、日本全体の病理なのかもしれません。

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