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2018年11月10日 (土)

軽減税率でプラスチック・ゴミが激増する

 という予測をした方がいます。足立明穂さんというITコンサルタントの方です。その予測は、次のようなものです。
 
 1.軽減税率で、『飲食はお控えください』と書かれた休憩スペースが激増する
  ↓
 2.律儀な日本人は、『持ち帰り』で頼むから、すべて持ち帰り用になる
  ↓
 3.律儀な日本人は、決して休憩スペースでは食べられないから、公園とか外で食べる
  ↓
 4.コップや食品ケース、袋を捨てる
  ↓
 5.プラスチック・ゴミが増える
 
 コンビニなどで、イートイン・コーナーが備えられている場合にどうするか?というのが話題になっています。イートインは、外食なのでそこで食べるものは軽減税率の対象となりません。そのため、顧客に対して店内飲食か持ち帰りかの意思確認を行うなどの方法で、軽減税率の適用対象となるかならないかを判定しせざるをえません。ただし、「イートインコーナーを利用する場合はお申し出ください」等の掲示をして意思確認を行うなどの方法も実態に応じて差し支えないというのが国税庁のQ&A(消費税の軽減税率制度に関するQ&A(個別事例編)問45)です。
 
 レジで「イートインで食べます」と言わない、すなわち持ち帰りを装い、軽減税率で食品を買っておいて、イートインコーナーで食べるような「嘘つき」は日本人にはいないだろうというのですね。そうすると、公園などで食べざるを得なくなります。公園にゴミ箱がきちんと備えてあればよいのですが、ない場合もあるでしょう。また、多くの人が公園で食事をするようになると、プラスチック・ゴミで公園のゴミ箱が溢れます。溢れると周囲にこぼれ落ち、風に吹かれ、カラスに突つかれ、ゴミは、散乱します。ゴミは小さくなり、下水などを経由して、やがては海へ。海洋のマイクロプラスチック汚染は、一層ひどくなるのでしょうという話です。
 
 カナダでしたかね、外食と持ち帰りの区分を購入数で決めるというルールがあって、ドーナツ6個以上ならお店で食べきれないから持ち帰りだろう・・・とみなして軽減税率0%が適用、5個までは外食扱いとされるのだそうです。ドーナツ買う人を見つけて「僕もドーナツ買うので、一緒に6個買いましょう。」と声を掛ける人がいるという話も聞いたような。
 
 消費者の生活の知恵ではありますが、脱税だとも言えなくもない。そういう嘘をつかせる税制は良くない制度だと思うのですが、さらにプラスチック・ゴミが増えるのであれば、「コンビニで飲食を扱うな!」という話になるのかもしれません。税制の3原則として、「公正」、「簡素」、「中立」というのがありますが、軽減税率は簡素じゃないし、イートインコーナーを廃止しようかな?などと企業に店舗レイアウトの変更まで検討させるという意味では、中立でもない。嘘つきが得をするという意味では、公正でもない。3原則違反の駄目税制だと確信する次第です。

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コメント

ありがとうございます!!

Facebokで、ふと思いついて書いたことを引用していただき、嬉しいです!!

でも、ほんと、軽減税率、どうこねくり回しても、メリットが見てこないですよね・・・

やっぱ、ルール変更を要請して、軽減税率なんて、なしにしてほしい!!

投稿: 足立明穂 | 2018年11月10日 (土) 21時34分

そうなんですよね、軽減税率、「俺は所得が高くて、食費に毎月10万円かけるから、2000円軽減されて、「私は貧乏で食費に2万円しかかけられません。なので、400円だけ軽減されます。」って制度。低所得者に400円しか支援しないでどうする!金持ちに2000円軽減しても喜ばれないのに、するのかい!という制度です。

投稿: ひろ/佐久間 | 2018年11月11日 (日) 17時31分

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