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2018年4月18日 (水)

ギクシャクする経済

 顧問先の社長とお話をしていて、「セラミックコンデンサとか、日本での生産が中止みたいな話で、部品調達ができないから製品が作れないといった話がありまして。」という問題を聞かせていただきました。中国などから部品を輸入するにも毎月のように値段が上がり、かつ、納期がかなり先だと言われたり、ロットが大きかったりで、かなり厳しいとのこと。
 
 本来、輸入すると値段が高くなる・・・という需給状況なら、国産メーカーも生産中止などしないはずなのですが、なぜ、こうなってしまうのでしょう。と、考えると、やはり日本企業は、「最終製品価格を引き上げることができない」というこの20年間のジレンマに嵌まってしまって、30銭のコンデンサが1円になった、そのほかの部材も高くなったら値上げするしかないのに、それを検討もせずに「30銭でしか買わない」と部材の卸業者に通告し、本当に買えないとわかると、じゃあ、この製品は採算性がなくなるので、この製品の生産自体を止めようか・・・みたいな発想になってしまっているのではないでしょうか。
 
 最終製品のメーカーがそうだから、部品の生産会社も30銭でしか売れないなら、採算が合わないから止めようとなる。しかし、中国やベトナムでは、あらゆる製品が大量に作られているから、需要と供給の論理で足りない商品は値段が上がるし、需給が緩めば値段が下がるといった競争がある。本当に必要な商品なら、値段が上がっても最終需要国は買ってくれるはず、日本を除いては。
 
 ヤマト運輸は、人材を大事にしたいから、物流量を下げたくて値上げをしたけど、思ったほどには顧客を減らすのに失敗してしまいました。このように本当に求められている商品やサービスなら、値上げはできるように思います。値上げという商品戦略を考えようとしない結果、国内部品生産業者が不必要に虐げられ、撤退に追い込まれている側面があるのではないかな?と中小企業がメイン顧客である税理士は思うのであります。
 
 社長の高齢化による廃業による供給停止も含め、日本経済は、これから数年間、「いくらでもお金は出すと言っているのに部品が手に入らない」、「慌てて海外品に切り替えたら、品質が大幅に変わって大変になった」などなど、ギクシャクする局面が出てくるのかもしれません。

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