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2017年10月16日 (月)

スキャナ保存の承認申請状況

 2016年度の電子帳簿保存法に基づくスキャナ保存の承認申請状況が国税庁から公表されました。
2014年まで累計152件しか申請及び承認されていなかったものが、2015年のスキャナ保存の要件緩和を受けて、2015年に233件に急増。そして2016年は、スマホ撮影保存の導入を受けて、さらに増えて680件。とはいえ、すべての上場企業の数にも及ばないし、その子会社群も含めれば、まだまだです。日本企業のホワイトカラーの生産性向上は、まだまだこれからだということになります。

 税 務 統 計 「電子帳簿保存法に基づく 19-8  電磁的記録による保存等の承認状況」

 

 

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2017年10月15日 (日)

消費税の増税論議と軽減税率

 選挙のシーズンです。与党は,消費税の増税による5兆円の増収のうち一部を財政再建から教育無償化など福祉へと回したいと言っています。そうすると,財政再建が後回しになってしまうのですが,大丈夫でしょうか。ところで,増税の時期,すなわち平成31年10月に合わせて軽減税率制度がスタートします。しかし,その財源は,実施までに決める・・・という国会決議で今日に至っており,まだ,財源は未決定です。そんな状況で食料品の軽減税率など実施してよいのでしょうか。高級食材を食べるような金持ちにまで税金を軽減する必要ないわけです。

 世帯当たりの消費(政府の統計でみることができます)を所得順に並べると最下層2割の世帯は,食費に月2~3万円くらいしか回せていません。ということは,2ポイントの税率アップで負担が増えるのは,月に400円から600円。年で5~7千円を低所得世帯に配るだけでカバーできます。実際,消費税率5%から8%アップ時には,「簡素な給付」という給付措置が行われていました。今回も同じことをして,その分,お金持ちには,しっかり消費税を負担してもらえばよいとも言えます。

 その高所得世帯は,4人家族で100g1000円のステーキ肉を4枚買い,翌日は,100g1500円の本マグロの刺身を食べ,1個8000円のメロンをデザートに食べたりするわけです。そんなに高いメロンを自分で買わないかもしれませんが,お歳暮でもらっていることもある。いずれにせよ,軽減税率の恩恵を受けている。月間10万円以上の食費を使える世帯に軽減税率って必要ですか? しかも、低所得世帯には、月400~600円の恩典で、高所得世帯には、2000円の恩典なんて。

 そんなことを考えると,教育無償化などに税収を回すのであれば,同時に軽減税率のスタートを止める意思決定が必要だと思いますが,みなさんのご意見はいかがでしょうか。

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2017年10月 1日 (日)

ヤマト運輸、amazon向けの値上げ合意

 9月28日の日本経済新聞で、宅配最大手のヤマト運輸がインターネット通販最大手の米アマゾン・ドット・コムとの運賃交渉で値上げすることで大筋合意したという記事が出ておりました。値上げ幅は、4割超になるということです。
 
 そうなると、通常配送2000円未満の場合に350円という配送料の値上げもあるのかもしれません。amazonで買い物をする方からは、困った話だということかもしれませんが、ヤマト運輸の従業員のことを考えると、良いことだと思います。また、ちょっとした小物でも大きな箱に入って送られてくるエコに反したamazonの配送方式を考えると、ヤマト運輸は箱の中の空気を運ばされていたような気もするわけで、環境保護を考えると、好ましいのではないでしょうか。
 
 小物でもかなり大きな箱に詰めて運んでくるのは、箱の種類が少ない方がamazonの倉庫から出荷する際の荷造りが楽なのだからだと思います。大は小を兼ねるので、何でも大きな箱で荷造りする。しかし、その結果、ヤマト運輸のトラックの荷台や台車の積載量が圧迫され、よりたくさんのトラックが必要となり、台車で何度も配達員が往復するようになるのだと思います。
 
 amazonって、自分の会社を出た後のことは考えていないということなのではないでしょうか。外資系企業の発想って、そうなのかもしれません。「こんな大きな箱で」と思うなら、それに見合った料金を提示してくれば良いので、今の料金で合意している以上、どういう箱で送ろうが知ったことではない、ということなのでは? こういう発想は、「三方よし」の日本企業にはない。逆に言えば、グローバルな時代、日本企業は、日本の流儀というガラパゴスな仕事の仕方をしていて、それにより得られるべき利益を失い、それが、賃金の伸び悩みという結果を招いたのではないでしょうか。
 
 注文したら、その日のうちに、あるいは遅くとも翌日には品物が到着するという素晴らしいサービスの値段が相応に高いのは仕方がないことです。その値段も織り込んでいたら、amazonの商品の値段がリアルな店舗より安いというのは矛盾がある。今回の値上げの結果として、amazonで買うより、お店で買おうかという人が少し増え、ヤマト運輸の忙しさが少し緩和して、amazonの利益がリアル店舗やヤマト運輸のドライバーの方々とヤマト運輸に移転するなら、それも良いことではないかと考えました。

 

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