« 監査という仕事 | トップページ | 消費税の増税論議と軽減税率 »

2017年10月 1日 (日)

ヤマト運輸、amazon向けの値上げ合意

 9月28日の日本経済新聞で、宅配最大手のヤマト運輸がインターネット通販最大手の米アマゾン・ドット・コムとの運賃交渉で値上げすることで大筋合意したという記事が出ておりました。値上げ幅は、4割超になるということです。
 
 そうなると、通常配送2000円未満の場合に350円という配送料の値上げもあるのかもしれません。amazonで買い物をする方からは、困った話だということかもしれませんが、ヤマト運輸の従業員のことを考えると、良いことだと思います。また、ちょっとした小物でも大きな箱に入って送られてくるエコに反したamazonの配送方式を考えると、ヤマト運輸は箱の中の空気を運ばされていたような気もするわけで、環境保護を考えると、好ましいのではないでしょうか。
 
 小物でもかなり大きな箱に詰めて運んでくるのは、箱の種類が少ない方がamazonの倉庫から出荷する際の荷造りが楽なのだからだと思います。大は小を兼ねるので、何でも大きな箱で荷造りする。しかし、その結果、ヤマト運輸のトラックの荷台や台車の積載量が圧迫され、よりたくさんのトラックが必要となり、台車で何度も配達員が往復するようになるのだと思います。
 
 amazonって、自分の会社を出た後のことは考えていないということなのではないでしょうか。外資系企業の発想って、そうなのかもしれません。「こんな大きな箱で」と思うなら、それに見合った料金を提示してくれば良いので、今の料金で合意している以上、どういう箱で送ろうが知ったことではない、ということなのでは? こういう発想は、「三方よし」の日本企業にはない。逆に言えば、グローバルな時代、日本企業は、日本の流儀というガラパゴスな仕事の仕方をしていて、それにより得られるべき利益を失い、それが、賃金の伸び悩みという結果を招いたのではないでしょうか。
 
 注文したら、その日のうちに、あるいは遅くとも翌日には品物が到着するという素晴らしいサービスの値段が相応に高いのは仕方がないことです。その値段も織り込んでいたら、amazonの商品の値段がリアルな店舗より安いというのは矛盾がある。今回の値上げの結果として、amazonで買うより、お店で買おうかという人が少し増え、ヤマト運輸の忙しさが少し緩和して、amazonの利益がリアル店舗やヤマト運輸のドライバーの方々とヤマト運輸に移転するなら、それも良いことではないかと考えました。

 

|

« 監査という仕事 | トップページ | 消費税の増税論議と軽減税率 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181294/65851565

この記事へのトラックバック一覧です: ヤマト運輸、amazon向けの値上げ合意:

« 監査という仕事 | トップページ | 消費税の増税論議と軽減税率 »