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2017年2月 6日 (月)

出前の注文を狙うお店

 事務所の郵便受けを開いたら、小石川1丁目といううちの事務所からは1.6キロくらい離れている中華そば屋さんのメニューが入っていました。ピザや宅配寿司のチラシはしばしば見ますが、チェーン展開していない中華そば屋さんのメニューは、久々に見たような。すばらしいことだと思いました。
 
 実は、飲食店をやっている顧問先には、「チラシ入れるとか何らかの工夫で集客策を取らないといけないんじゃないか?」って言っております。しかし、「チラシ入れても注文が来るのは2~3件だからね」とか言って、やらない。しかし、別の時には「常連客も年を取ったりすると、死んだり、施設に入ったりして、出前を取らなくなる」って愚痴をこぼす。「だから、新しい顧客と出会うチャンスには懸命にならないとダメなんです!」って、あんまり言い過ぎると、お客さんに嫌われちゃいますので。
 
 本来、出前をやっている蕎麦屋が、普通のメニューだけでなく、1週間お任せでメニューを変えて毎日届ける「一人暮らしでも安心な出前」とかのサービスをやっていたら、ワタミの宅食とか出てくる余地はなかったわけです。高齢化社会を見通したビジネスを個々の飲食店が真剣に考えていたら、時代はもう少し変わっていたかもしれません。
 
 飲食店だけではありません。「ちわー、三河屋です。お酒ではなく、お水届けに来ました。おばあちゃん、元気?」ってやる酒屋がいてもよいわけです。でも、ビールたくさん飲む家ばかり狙い、そういう家が減ると配達やめ、米屋はプラッシー買ってくれなくなると配達やめて、今日に至ります。彼らが元気なら、ヤマト運輸の配達の最前線は彼らが担っていたかもしれません。そもそも、たくさんあるコンビニエンスストアの前身は酒屋さんだったりするわけで、せっかくの個人事業主がフランチャイジーのオーナーになって、24時間働くようになってしまったりする。かつて、夜の8時にもなればお店閉めて、「夜遅くまでお店を空けるなんて無理なんですよ」とか23時に閉まる初期のコンビニに文句言っていたのに・・・。お酒の宅配は、カクヤスとかが「ビール1本からお届けします!」ってやっていますし、コンビニやファミレスも宅配に踏み出しています。
 
 チェーン展開するビジネスの多くは、個人商店が時代の流れに取り残されたがゆえに、そして、彼らが商売の中で無意識に提供していた機能が多くの住民にとって不可欠なものだったから、復活しているのだと思います。なので、個人が営業する飲食店だって、工夫して、チャレンジすれば、まだまだやっていけるのではないかと思ったりします。久々のメニューの投げ入れを見て、考えたのでありました。

 

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