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2017年1月21日 (土)

チョ・ソンジンのリサイタル

 1月17日、サントリーホールでのチョ・ソンジン、ピアノリサイタルを聴いてきました。プログラムは、ベルク作曲ピアノソナタ作品1、シューベルト作曲ピアノソナタ第19番、ショパン作曲24の前奏曲。ベルクは、正直、よくわかりませんでした。シェーンベルク、ウェーベルンと並ぶ12音技法の人といういうイメージがありましたが、そこそこ調性感がある。wikiによれば、「ロ短調を主調とするが、四度音程の堆積からなる和音、半音階技法、全音音階の頻繁な多用によって、調性感は安定しない。」のだそうですが、確かにそんなイメージでありました。ただ、音がきれいで端正だなぁと。そして、シューベルトも同じく端正なという感じ。

 そして、有名な曲も含まれている24の前奏曲になって、ああ、この人の弱音はたいそう美しいのだと感じました。チラシにも「美しいタッチの正統派」とありましたが、まさにその通り。弱音での細かいパッセージやフレーズがきれいだから、その後のフォルテやクレッシェンドが生きてくるのだと思いました。そして、強い音もしっかりコントロールされた強さで、力任せのパワフルな音ではない。「僕、盛り上がってます!」「興奮してるぜ!」みたいな姿はなく、端正にきっちりと音楽的に音楽を作るという感じです。

 この特色が最も生きたのが、アンコールの1曲目、ドビュッシーの「月の光」。この曲、本当に繊細に書かれていたんですね、って、初めて気づかされました。この曲だけでも聞いた価値がありました。そして、ショパンのバラード1番を。これもよかったですね。で、聴衆大盛り上がりの中で、英雄ポロネーズで締め。

 昨年亡くなった中村紘子さんが絶賛していたというのですが、わかるような気がします。演奏する姿で見せちゃうのではなく、音楽性で勝負という本格派だと思いました。

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