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2015年12月 8日 (火)

濃い関係

 ある弁護士さんが、最近何件か弁護士が顧客の利益ではなく、自分の仕事になるからとしか思えない動きをしている事件案件にぶつかったと言っていました。つまり、筋として相手弁護士の顧客側に非があって、交渉しても訴訟にしても勝てないので、やっても意味がないのに、強引に屁理屈をつけて主張してくるような事案なんだと思います。

 この話をしてくれた弁護士さんは、「無理なものは無理、自分のお客さんにも非があるでしょ、交渉するだけ無駄ですよ」と言ってあげなければいけないのに、「厳しい案件ですが、やれるだけやってみましょう」とか言ったのではないかと推測していました。

 古くからの顧問契約で顧客といろいろな案件の相談に乗ってきていれば、「そりゃ、駄目だよ、虫が良すぎるよ」みたいにお客さんに言ってあげられる人間関係ができているでしょう。そうすれば、争いにしないという方向性を提示できるけれど、ネットで依頼者が飛び込んできたという状況だと、そういう本質的な議論ができません。だから、とりあえず受けちゃうのではないかというのですね。

 これは、税理士でも同じだと思いました。決算を組んで申告するだけなら年に1回のやり取りでも済むかもしれません。しかし、月次顧問契約の中で、税理士やそのスタッフに小さな相談や成功談や失敗談や悩みや夢を語ってきた関係があることが、濃い関係につながるのかもしれません。実は、試算表を見ていろいろ説明するということよりもそちらの方が重要なのかもしれないと思ったり。そういう効能をお客さん側がわかっていてくれると、料金のダンピング競争のようなことは起きないのかもしれないと思いました。

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