« Windowsや業務ソフトのバージョンアップ | トップページ | 相続税の申告は30万円でやる時代? »

2014年2月28日 (金)

やはりわからないNHKの受信料

 NHKの経営委員の長谷川さんが受信料の支払い拒否をしていた過去があったということで問題になっていますが、そろそろ受信料の集め方について、きちんとした抜本改正をしないといけないのではないでしょうか。規約を読んでもわからないし、「よくある質問集」(http://www.nhk.or.jp/faq-corner/03jushinryou/02.htm)を見ても、納得いきません。

 例えば、次の2つ質問と答えは矛盾していないでしょうか。
Q 1世帯で2台以上テレビを設置している場合も、受信契約は1件でよいのか
A (略)また、単身赴任の方やひとり暮らしの学生の方は、それ自体が本宅や実家とは別の世帯になりますので、それぞれに受信契約が必要です。
Q 「2世帯住宅」の場合は世帯ごとに受信契約が必要なのか
A (略)なお、母屋とは別にある同一邸内の隠居所などで生計をともにする場合も、同一の世帯に属するひとつの住居とみて、必要な受信契約はひとつとなります。

 単身赴任や一人暮らしの学生は、夫婦や親と生計を一にしています。しかし、住まいの場所が違うから、受信契約が必要だということに思えます。では、2世帯住宅は住まいは1つだから受信契約は2つの世帯でも1つでよいのに、隠居所など別棟になっていても、1つでよいと書く。隠居所と単身赴任の住まいはどう違うのか。

Q 1世帯で同じマンションに2部屋借りている場合の受信契約はどうなるのか
A アパート、マンションの同じ棟の中の2つ以上の部屋を、ひとつの世帯が住居として使っている場合には、その複数の部屋の全体がひとつの住居であるとみなして、受信契約はひとつでよいことになります。

 このQ&Aでさらにわからなくなります。マンションという1部屋が1つの家を構成するものを2つ借りている場合、もしかすると、フロアが別かもしれません。マンションが狭くなったから、同じマンション内の別フロアに子供の勉強部屋を確保しても受信契約は1つでよい。しかし、同じマンション内には部屋がなくて隣のアパートに勉強部屋を確保したら、最初のQ&Aの「一人暮らしの学生」の扱いになるのでしょうか?

 世帯に徴収をするのか、建物ごとに徴収するのか、そのあたりの区分がこのQ&Aからは見えてこないのです。

 租税と同様に「公共の電波」のために国民からお金を取る、すなわち国とか地方とかに準じる公共のために個人の懐に手を突っ込むという意味では、憲法が保障する財産権へのチャレンジであるわけです。憲法第29条には「財産権は、これを侵してはならない」と定めています。租税については第30条で「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」と定められており、さらに第84条に租税法律主義「あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は法律の定める条件によることを必要とする。」があります。

 NHKの受信料は、放送法に基づいて、さらに総務大臣が認可した日本放送協会受信規約(いわゆる受信契約)によって受信料を徴収するわけですが、上記のようなQ&Aの混乱具合を見ると、果たして受信契約にはどう書かれているんだろう?と思うわけです。あえて受信契約を見ないでこのブログを書いているわけですが(3月15日まで繁忙期なんです)、受信契約から上記のQ&Aの結論が当然のように導けるのだという説明ができる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、コメントを頂戴したいと思います。

|

« Windowsや業務ソフトのバージョンアップ | トップページ | 相続税の申告は30万円でやる時代? »

コメント

さらに分からなくなるのは、別荘など、普段は使わない&使うときは本宅が無人になる場合 (本宅と別荘の両方を同時に使うことが無い場合) です。別荘にテレビが設置していなくても、ワンセグ受信機等を持ち込むと受信契約を結ぶ必要があるのだと思われますが、じゃ、本宅と別荘どちらにも常設のテレビは無くて、一台のテレビを双方へ持ち込んで視聴する場合はどうなるのか?とか。

世帯・住居ごとに受信契約をするというのは無理があるので、一人ずつ頭数で受信契約するとか、あるいは世帯主ごとに受信契約する、とかにしたほうが合理的だと思います。

投稿: 仙石浩明 | 2014年3月 1日 (土) 01時47分

仙石様、コメントありがとうございます。たしかにNHKの受信料は、支払うことでNHKに何か関与するといったステークホルダーとしての支払ではないので、国民として公共のために支払うべきなのだとしたら、人頭税的に、あるいは世帯課税的にするとか、受信機器に賦課するような支払方法に転換するのがよいように思います。

投稿: 佐久間 | 2014年3月 2日 (日) 12時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181294/59212574

この記事へのトラックバック一覧です: やはりわからないNHKの受信料:

« Windowsや業務ソフトのバージョンアップ | トップページ | 相続税の申告は30万円でやる時代? »