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2013年9月24日 (火)

半沢直樹とコンプライアンス

 ドラマ「半沢直樹」は、無事、原作通りに証券会社へ出向という驚きじゃない結末になって、続編「ロスジェネの逆襲」の売れ行きがどうなるんだろう?とか、続編は映画化なのか?などと言われているようです。

 半沢直樹が昇格と共に証券会社出向というのは、取締役会での大立ち回りを考えると、出向でもないと、「処分はないのか」とか「やはり頭取のお気に入りだからだ」とか悪い評判も立ちそうで、結果的には半沢を救う異動なんだと思います。

 しかし、大和田常務のヒラ取への処分はどうなのでしょうか。今から10年以上前の銀行という舞台を考えれば、合併行の中での人事の妙味もあり、これで大和田さんは頭取を狙うことはできず、大和田の次の世代の昇進も止められるため、面白いと思います。しかし、銀行に多大な損害を与えるような情報のもみ消しや利益相反取引などがあったわけで、2013年基準で考えると、刑事訴追でも良かったくらいの犯罪行為だと思います。そういう人を処分しなかったというのは、中野渡頭取も同罪ですね。

 この処分が小説、ドラマとして一応通用しちゃうというのが、かつての日本企業だったのかもしれません。でも、2013年基準じゃないと思います。今は、「当社の製品で肌がまだらに白くなったクレームが来た」という情報をきちんとまとめ上げて上部に報告し、対応を検討し、その決定が出るまでの間の数週間も製品が出荷され続けていたといって非難される時代です。コンプライアンスについての世間の認識は、この10年間で変わったと思います。やがて、この企業の意思決定の原理が転換していることに対応できている人、いない人の相克を描く経済小説が出てくるのではないかと期待しております。

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