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2013年8月23日 (金)

「公」という概念について

神野直彦著「税金 常識のウソ」という本を読んでいます。

 その中で、印象的だったのが、日本には「公」(パブリック)という思想がないということ。「公園」という言葉にあるように「誰でも使える園庭」だから「公園」です。中国語でも「公用電話」と言えば、誰でも使える公衆電話なのだそうです。しかし、日本語で「公用車」と言えば、官僚が使用する車の意味になります。つまり「お上」が「公」で「庶民」が「民」という意味に捉えられているのが、日本。しかし、海外では、公租というのは、マンションの管理費(マンションというコミュニティの維持費)と同じように公というコミュニティ、すなわちパブリックへの拠出金という意味合いがあるようです。だから、そういう認識がない日本の方が租税に対する抵抗が強いのだと書かれています。(P.85~87を私が勝手に要約)。

 「新しい公共」とか「公助・共助・自助」みたいな発想の部分って、実は、日本の「公=官」の誤ったイメージを前提に作られていないかな?なんて思ったもので、少し考えちゃいました。

 ま、神野先生は、「共同社会の管理費としての租税」と書きつつも、租税には、強制性、無償性、収入性の3つの要件があると書いているから、やはり何かの利益を期待して自発的に拠出するものとは違うからマンションの管理費とは性質が違うのでしょうけれど、国という規模でのコミュニティというか助け合いみたいなイメージがある「公」という概念は大事だなと思った次第です。

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