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2013年6月 3日 (月)

NISA口座をあえて作るほどのものではない?

 NISAでは、損失が出た場合にはNISA以外の他の金融商品の口座との損益通算ができません。そして、ある年に購入したNISA口座で投資の損失が出た場合、他の年に購入したNISAの投資の利益と相殺ができるとしても相殺ができることによるメリットがありません。なぜなら、たとえば20万円の損失を30万円の利益が出た部分と相殺しても、もともと利益に課税されていないため、納税額の減少などのメリットの享受ができません。

 ということは、利益が出たり出なかったりといった分散投資はあまり意味がないように思います。NISAのメリットが利益に非課税ということである以上、そして、損失へのケアがまったくない制度である以上、NISAを使う以上、必ず利益を出さねば意味がないということになります。損が出るなら、通常の特定口座などで売買をすればよいわけです。

 通常の特定口座で損失が出た場合には、他の投資商品との損益通算、あるいは損失の繰り越しにより翌年以降の投資利益との相殺が可能となり、その結果、他の投資での利益に掛かる納税額を減らす効果を得ることができます。しかし、NISAの場合には他の口座との損益通算ができません。NISAは、損失が生じた場合への恩典がないという制度です。投資は、何らかの形でリスクを取ってベネフィットも大きくする行為なので、矛盾ではありますが、そういう制度になっているのです。

 であれば、無事に利益が出たら、その20%の納税を行い、損失が生じたら他の商品と損益通算するなり、繰り越すことで翌年以降の利益と損益通算することができる一般口座はNISAより不利というわけではないように思います。

 どうしてもNISAの口座を持つなら、低PBR・高配当で業績に不安のない銘柄など底値の固い銘柄を日経平均などもあまり上がっていないような時期、できれば年初来安値を付けましたというニュースが流れているような時期に購入するのが良いのでしょう。たとえば、今みたいな時期だと一層の上昇もあるかもしれませんが、高値掴みになる恐れもあるのだと思います。もちろん投資信託やETFでも同じで、買いのタイミングが重要なのではないでしょうか。

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