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2013年5月18日 (土)

リスクが怖くて投資ができない人のために

 昨日まで、投資には危険はつきもので、絶対安全というものはない。逆に言えば、何らかのリスクを取った結果としてリターンが得られるものだということを説明してきたつもりです。しかし、それを読んだ結果、国債ですら値動きがあって、特に今のように低金利かつこれから金利上昇の可能性がある時期には値下がりの危険があるのだとなると「どうしたらいいんだろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。「危険がつきものだったら投資なんかしないよ」と言う人もいらっしゃるかもしれません。

 私は、それはそれで正しいと思います。その判断に自信を持っていただいてよいと思います。ある意味では、私もそれを実行してきた部分があります。それは住宅ローンです。自宅を建てて10年ちょっとになりますが、固定金利を選択しています。厳密に言えば、最初は銀行の人に強く勧められて(というか担当者の思い込みで)変動金利にしてしまいました。数年後、長期金利が上がってきた、もっと上がるかも?という記事を読んで、「固定金利に変えたい」と言ったのですが、リアクションが良くなかったので、別の銀行に借り換えをしてしまいました。そして10年固定。10年が経とうとしたところで再度10年の金利でのローンに借り換え。この10年間、変動金利にしたままだったら、多少は利息が減って、元本の返済がもう少し進んだのではないかとも思いますが、何千万円というローン残高の利息について長期金利相場に賭ける勇気が出ませんでした。支払う金利が多少高くても、安全な返済方法を選んだというわけです。

 100万円の資金運用なら、多少間違えて80万円に減ることがあっても、あるいは0になっても自分の読みが外れたことを後悔するだけです。しかし、住宅ローンで失敗したら、最悪は一家離散の危機です。なので、そこでリスクは取れませんでした。だから、より安い金利というリターンも取れませんでした。けど、後悔はありません。

 老後の資金4500万円を全額、米国医療債権での運用ファンドMRIに投資した人がいたというニュースを見ましたが、もし、リスクを恐れてリターンを欲張らないという判断ができていれば、せいぜい数百万円の損で済んだはず。競馬で1番人気の馬に持ち金全額を賭けるようなことをしてはいけないという単純な論理です。そんなことになるくらいなら、全額定期預金でほとんど増えない、けど、絶対に減らないというのはすばらしいことではありませんか。少なくともこの数年間、物価が下がってきました。実質購買力でみたら、お金の価値は増えているのです。かつての定期預金7%の時代には、物価が8%上がっていたりして、お金は目減りしていました。それに比べれば低金利時代は、夢のようです。預金が目減りしないのですから。

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