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2013年5月17日 (金)

金融の世界に「絶対安全」はない

 昨日まで国債の値動きの話を書いて、意外と債券も値動きがあるということを、そして今この時点を考えると、債券の値下がりのリスクがある時期だということをご理解いただけたと思います。

 でも、投資信託を売る人は、説明書きには元本を割れる可能性もあるとは書いてありますが、まずないと思いますとは言わないまでも(言ったら金融庁に怒られます)、常識的には損がないように運用されるようなニュアンスを漂わせるわけです。しかし、「絶対」はないのです。

 昔、「これは基本的に元本割れは絶対にないです」と言われていたし、私もそう思っていた中期国債ファンドという「銀行の普通預金のようなものです」と言われていた証券会社の商品が元本割れしたことがあります。2001年9月11日、そう米国のテロ事件の賠償金により日本の大成火災が破たんし、三洋投信の中期国債ファンドはここのコマーシャルペーパーと呼ばれる債券を持っていたために100円で買ったファンドが98円程度になってしまったということがあります。

 また、同じ年ですが、アメリカのエンロン社が破たんして、こちらも実質的に元本保証とされていたMMFが元本割れしました。MMF、マネー・マネジメント・ファンドは、基本的に債券の償還が長期ではない日本国債・普通社債(公社債)と、コマーシャルペーパーや無担保コール・譲渡性預金といった短期金融商品を組み入れることで(昨日も短期なら価格変動が小さいと書きました)安定した利回りを出す商品です。しかし、運用対象のごく一部かもしれませんが、安全な債券だと言われていたエンロン社の社債が紙くずになればそれまでです。

 金融の世界に「絶対」はないということも覚えておきたいです。

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