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2013年5月21日 (火)

ポートフォリオってなんだ

 昨日のブログの最後にさらりとポートフォリオという言葉を使っていました。このポートフォリオって何なんでしょうね。意外と意味を分からず使い、使われた側もなんとなく考えずに受け止めている言葉かもしれません。

 ウィキペディアによれば、「ポートフォリオ(英語:portfolio)とは、安全資産と危険資産の最適保有率のことである。」「資産選択の問題として考察すると、収益が確定し、リスクの少ない安全資産と、市場価格の変動によるキャピタル・ゲインやキャピタル・ロスが発生し収益が不確実になるような、リスクの高い危険資産を、どのような割合で保有するのがよいかという視点から貨幣需要を見るアプローチである。」といったことが
書かれています。

 でも、日常のFPなどが我々素人に語っているときには、投資先の分散状況という程度のニュアンスで使い、「あなたのポートフォリオは国内資産への投資に集中しすぎているきらいがあり、もう少し海外資産への投資を考えないと少子高齢化の日本の経済動向に運用成績の足を引っ張られる恐れがあります。」みたいな表現で使われていることが多いような気がします。要するに分散投資の状況のことですね。

 この「分散投資」ですが、ふたたびウィキペディアでは、分散投資とは、「投資金額を分散していくつかのものに投資する手法である。一つのものに投資するとなんらかの要因で投資対象の価値が下落した場合は投資資金がほとんどなくなってしまうので、そうしたリスクを軽減するために行われる投資手法である。主に、中長期の投資スタイルに向いている。」といったことが書かれています。

 そして,具体的な手法としては、(1)時間的に分散する、(2)投資先を分散する、(3)投資商品を分散する、という3つが紹介されています。
 (1)は、1度にすべての資金を投下するのではなく、毎月同額ずつ買うと平均買入れ単価が低めになるし、(2)(3)は、株だけを買うのではなく、株が上がるときに下がる性質の債券も買っておく、自動車産業が良いと思ってもトヨタだけでなく日産、ホンダも買っておく、円相場を考えれば、トヨタだけでなく、GMやボルボも買っておく、日本株を複数買うだけでなくとSP500に連動する投信を買っておく・・・のどれが(2)で(3)だかわかりずらいのですが、まあ、そんなこと。

 でも、これって、結局は投資成果をハイリターンからミドルリターンへと引き下げる行為です。例えば、自動車産業が良いと思って、トヨタと日産とホンダを買っていて、F1レースに復帰のニュースでホンダの株価が上昇したら、ホンダだけを買っていた投資家には運用成績で負けることになります。また、個人がこういうことをやろうと思ったら、多額の資金もいるし、ホンダだけでなくトヨタの決算書も日産の決算書も勉強するなんて時間に限度があるし、実は俺は昔っから日産ファンなんだという人にとってトヨタを買うのは苦痛でしかない。それなら、定期預金100万円と日産の株式を100万円分という投資の仕方だってあるんだと思います。

 ポートフォリオとか分散投資って、本来、機関投資家のためにある理論やツールであって、個人投資家としては、「資産運用は、余剰資金の範囲内で行い、すべてを株などハイリスクな投資先にするのではなく、ローリスクなものも含めて、何通りかにしようね、馬券の1本買いみたいなことはしちゃダメだよ」という程度の話なのではないでしょうか。で、そういうことも含めて、投資信託はみなさんの分散投資のニーズを叶えますみたいな宣伝文句があるのかな?などと思ったりしてます。これは、また、後日書くとしましょう。

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