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2013年5月20日 (月)

リターンを高めるためにはリスクを取るしかない

 給与は上がらないし、老後は不安だし、投資によって今あるお金を増やさないと自宅購入資金なり老後の資金なりが貯まらない。やはり投資を考えざるを得ないという人もいらっしゃると思います。それであれば、以前にご紹介したマネー運用の5原則を再度勉強して、投資を検討するしかないのだと思います。

 なぜなら、今の銀行の定期預金金利,たとえば0.3%で1年複利で運用しても100万円は10年で1,030,408円にしかならず、20年でも106万円ほど。仮に毎年100万円ずつ貯蓄しても20年間で2064万円にしかなりません。しかし、もし、1%で運用できたら、100万円は10年後に1,104,622円になります。もし、5%で運用できたら1,628,894になります。これだと増えた感じがします。また、毎年100万円ずつ貯めた場合にも1%なら2223万円になり、5%なら3472万円と大きく差が出てくることになります。

 しかし、このリターンを自分のものにするには、リスクを取るしかないわけです。0.3%の定期預金か5%の運用方法を取れるかで20年の間に1400万円の差が出るのだとすれば、必死に勉強する意味があると思えませんか?

 でも、これだけ儲かるのであれば、なぜ、その方法を他人に教えるのでしょうか。なぜ、その商品を他人に売るのでしょうか。もし、絶対確実に5%の運用ができるなら、住宅ローンでも企業向けのローンでも固定金利2%台で借りられるわけです。あらゆるつてを使って2~3%で借りまくり、その絶対確実な運用方法で5%の利益を取りに行くのが普通です。それをしないということは、絶対確実ではないから、すなわちリスクがあるからです。

 金融機関がやっているのは、自分では運用する気にならない金融商品を組成して、販売や運用の部分で利益を出そうとしているのだと考えればよいと思います。もし、銀行が5%で運用できたら、なんで住宅ローンを必死に貸して1~2%の金利を稼ごうとするのでしょうか。そんな風に考えれば、大きなリターンが得られる金融商品にはリスクがあり、毎年安定して利益を出せるとは限らない。もちろん7%で運用できる年があるかもしれませんが、-1%に落ち込む年もあるかもしれない、だから、企業の全資産を投入するわけにはいかないということなのでしょう。

 ということは我々も同じです。そこに全資産を投入してはいけないし、一部が運よく5%で運用できたとしても、ポートフォリオの中には0.3%の定期預金もあるので、資産全体の運用利回りはそれほど良くなるわけではないということ。夢みたいな運用方法や運用成績はないということをまず理解して、それから勉強を始めればよいのではないでしょうか。その意味では、年間100万円だけしか枠がないNISA(日本版ISA)というのはポートフォリオを考えるうえで悪くない仕組みかもしれません。

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