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2013年5月31日 (金)

分配金の意味がわからない

 従来、投資信託の分配金は、収益からの分配金と元本の払い戻しに過ぎない特別分配金の合算で、この特別分配金といういかにも儲けからの分配に見える用語が曲者で、グローバルソブリンオープンのようにほとんど特別分配金による分配のため、基準価格10000円でスタートして2~3年の間に4000円以上の分配金を払ったけれど、基準価格は5000円台に落ちていた、といった喜劇が見られていました。

 これではいけないということで、収益から支払われる分配金は普通分配金、元本の払い戻しに相当するものは元本払戻金と呼ぶことになりました。そのため、今なら、投資信託の分配金といえば、普通分配金だけを指すのだと思っておりました。しかし、異なる金融機関が出している収益分配金に関するレポートの3ページにそっくりの表があり、これを見る限り、分配金というのは普通分配金と元本払戻金の合計を言うようです。
http://www.secjp.co.jp/net/file/pdf/toushin_1367993114.pdf
http://www.daiwa-am.co.jp/doc/news/news_20130528_1.pdf

 結局、追加型投信なので、投資家によってそのファンドの購入金額が異なり、「投資者のファンドの購入価額によっては、分配金の一部または全部が、実質的には元本の一部払い戻しに相当する場合がある」ということなのです。

 これでは、投資信託の収益性を計算しようと思っても、分配金の意味が分からないので、「現時点での実績分配金額100円」という記述の評価のしようがありません。あるサイトで一定期間の分配金と一定期間に基準価格が低下した場合の低下分を一定期間の開始時点の基準価格で割って分配金利回りを出していました。

 たとえば、1年前10500円、現時点11000円、分配金が300円なら
    300÷10500=2.857%
として、もし、1年前10500円、現時点10400円、分配金が300円なら、
    {300-(10500-10400)}÷10500=1.904%
と計算するわけです。

 しかし、この分配金に元本払戻金が含まれていた場合にどう評価を変えるべきか、変えなくてもよいとするのかが、まだ結論できません。NISAでの運用を前提とすれば、もし、300円の分配金がすべて元本払戻金だったら、配当や売却益に非課税という恩典に関係ないことになりますし、基準価格が下がった分の損失はNISAでは他の口座の利益と相殺するなどができません。これでは、NISAで運用するべき商品だと断定できないわけです。皆さんは、このあたりの回答をお持ちでしょうか?

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