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2013年5月10日 (金)

NISA(日本版ISAへの対策)その2

 前回、このブログでNISAについて書いたところ、フェイスブックの方で「 NISAには損益通算の対象にならないという罠もあるようですね.毎年勝っている人でないとあまりお得にならないというような」(紀さん)といったコメントも寄せられました。他の株の売買損益と合算したり、損失の繰り越し控除を認めたら、この制度が骨抜きになってしまいます。なので、損失が出ても繰り越せないし、一般の口座の株式等の売却益との通算もできません。

 さらに「非課税期間終了後に特定口座・一般口座に移管した場合は、終了時の時価が取得価額になるため、100万円の投資額が5年後に70万円になり、それを特定口座に移管してから90万円で売ると、10万円損しているにも関わらず、20万円が課税対象になるそうです。」(江崎さん)という情報もいただきました。確かに100万円で買った投資信託の基準価格が70万円に下がっていて、それを6年目に一般口座で売却損として実現させて、一般口座の売却益と合算したら、口座を分離していた意味がなくなるのですね。なので、そういうことはさせず、一般口座へは70万円の取得価額として引き継がせ、もし、80万円で売却したら10万円課税しますということになります。
 逆に5年後に120万円に値上がりしていたら、やはり一般口座へ120万円で引き継がれ、もし、130万円で売ったら、10万円だけ課税する、つまりNISA口座の間の20万円の値上がりには課税しないということなのでしょう。

 ということで、NISAでは、利益が出る分にはいいけれど、損が出たまま5年を終了するわけにはいかないということになります。そしたら、損失の出にくい銘柄に投資しないといけないということになります。しかし、それって投資ですかね。リスクを取るからリターンがある。リスクがないから、定期預金は0.02%の金利なんですね。しかも、100万円で20万円利益が出た場合に20%の4万円が非課税という制度。ようは20万円利益で手取り16万円なのか、20万円なのかの違いで、損が出た場合のケアがない。一般口座でリスクも取りながら25万円稼いで、税引き後20万円の手取りと結果は同じ。となると、どこまでNISAに魅力があるのでしょうか。

 リスクへの対処なく、リターンへの報酬しかないというのは、リスクを取ってリターンを得る投資の原則から外れます。この制度がどのように普及するのか、普及しないのか。普及するとすれば、どのような金融商品や銘柄で普及するのか。今後も関心を持っていきたいと思います。

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