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2013年4月24日 (水)

日本版ISAについて

 平成25年度税制改正で決まった日本版ISAについての情報って意外と普及していないように思ったので、ブログにしてみます。

 日本に住む20歳以上の人は、証券会社にISAの口座を設定することで、2014年から2023年まで毎年100万円ずつの投資に対する売却益・配当金・分配金への非課税枠をもらえます。投資の対象は、上場株式等と投資信託です。そして、それぞれ投資を始めた年から5年間の非課税期間が得られます。

 たとえば、2014年にある株式を100万円で購入し、そこの配当が毎年2万円なら2018年までの5年間は配当金2万円に対する課税がありません。また、5年後の段階で株価が140万円になっていたため売却しても、売却益40万円に課税はありません。また、投資信託でも同様に分配金に課税がありません。2014年からは、配当金や売却益の税率が20%になるので、それに対する対策という側面があります。この事例だと配当金総額10万円と売却益40万円にかかってくる税金で手取りが40万円になるのではなく、50万円がそのままもらえるという制度だということになります。10万円得するわけです。

 そして、毎年100万円で5年間利用できるので、2018年の段階では500万円の非課税投資残高を持つことができるという制度です。貯蓄のうちリスク資産に投下する比率が25%が適当なのだとすれば、貯蓄残高2000万円の人は、ISA口座を設定して、来年から毎年100万円分を既存の株式を売却して、ISA口座で新規に投資していけばよいということになります。もし、800万円しかない人であれば、200万円分は株式にして、残り300万円は国内債券に投資するような安定的な投資信託にするといった対策になるのだと思います。

 そうすると、投資単位として100万円に近い株式で配当率が高く、かつ、将来的な成長の可能性を秘めている会社が良いということになります。また、投資信託でも毎月分配型でどんどん基準価格が下がるようなものではなく、特別分配金での分配がないタイプが好ましいことになります。来年の年初の相場では、100万円をちょっと超えているような銘柄が売られて90万円台で買えるような銘柄が買われるようなことがあるかもしれません。税制の中立性という観点では、どうかな?と思いつつ、株の好きな人にとっては銘柄選びの妙味を味わえそうな制度だと思います。

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