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2012年8月23日 (木)

明治時代の原価計算

 本屋さんで会計書のコーナーを見ていたら、「長崎造船所原価計算生成史」という本が置いてありました。豊島先生という研究者が現在の三菱重工業株式会社長崎造船所の原価計算の生成過程を研究した内容をまとめた本です。
 
 400頁ほどの大著で研究書なので買う気はしませんでしたが、少し眺めてみました。そしたら、長崎造船所は、明治時代に外国人技師を招いて技術指導を受けながら動き出したものであり、原価計算も英語でなされていたのだそうです。明治時代の長崎の若者が造船所に就職してみたら、払出伝票や帳簿が英語で作られていたなんてのに直面した時の衝撃は、社内公用語が英語になると発表された時の楽天社員どころではなかっただろうと思います。マテリアルコストが材料費、レイバーコストが労務費・・・などと必死に置き換えていったのかと思うと大変だっただろうなぁと。
 
 本によれば、明治17年から大正10年までの各年度の貸借対照表と損益計算書の勘定科目の変遷を時系列的に追跡した結果、大正7年に原価計算が生成されたといえるという風に結論しているようです。40年近くかけながら原価計算をブラッシュアップしていったということなのですね。
 
 こうした苦労に比べれば、パソコンもあり、それがLANでつながり、エクセルやアクセスがある環境で原価計算を導入するなんて、対した苦労ではないかもしれません。昔の人は偉かったなぁと思うと同時に、やはり会社を大きくしようと思ったら、原価計算もやらないといけないのだと改めて思ったのでありました。

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