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2012年7月19日 (木)

長距離バスの原価計算(2)

 長距離バス大手のウィラーエクスプレスが平均200円の値上げをしたという発表がありました。また、国交省が行った高速ツアーバス会社の緊急監査で重大な違反を指摘された会社が48社とか、事業から撤退するバス所有者が××社といったニュースも出ています。
 
 でも、なんで200円?という気がしましたので、また、少し原価計算です。なお、前回、長距離バスの原価計算について書いたページは、http://hsakuma.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-5079.html ですので、一緒にご参照ください。
 
 今回の200円の値上げ、バスの平均乗車率が8割として30人くらいだとどうなるか。通常の観光バスだと50人くらい乗れそうですが、最近の高速バスは、1列3人とか余裕のある乗車ができるのが魅力だったりするようなので、40人×80%かな?と。そうすると、200円×30人で6千円。前回書いた時には運転手の日当が15,000円かな?みたいな想定で書いていますが、これだと運転手の日当の4割にしかなりません。ただ、2名体制にしても交代で運転するので、片方は仮眠できます。なので、手当がそのまま増えるわけではないと考えてもかなり足りない。
 
 この値上げは、とりあえず、平均200円で競合他社の値付けが変わったり、値上げの影響を見ながら、次の段階の料金体系を考えるという暫定値上げなのかな?と思ったりします。あるいは、ウィラーエクスプレスのホームページによれば夜間は450kmを超える場合2名体制なので(http://travel.willer.co.jp/quality/safety.html)、これが事故以前からの対応であれば、事故により原価の上昇はないということになります。それであれば、原価の影響ではなく、200円引き上げても集客できるという利益の確保に動いたということかもしれません。前回の分析では、ぎりぎりの価格設定のように見えるというのが結論でしたので。むしろあまり安すぎると客が集まらなかったりするのでしょうか?

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