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2012年6月 6日 (水)

議員は、なぜ社会保険料の連年引き上げに文句を言わないか

 今週のダイヤモンド誌で野口悠紀雄氏が消費税の引き上げに関して、社会保険料は、2017年までずっと引き上げられるということを取り出して、社会保険料の引き上げに文句を言わずに消費税の引き上げだけ反対するのは「政局に絡んだ反対のための反対としか考えられない」と結論しています。
 
 しかし、読んでいて本当にそうなのだろうか?と思いました。もちろん、社会保険料の引き上げはずっと以前の社会保険改革の法律で決まってしまっていることで、これから決まる消費税なら政局にできます。が、もっと重要なことは、社会保険料は、サラリーマンの場合給与天引きで、その痛みが分かりにくい。それに比べて、消費税は、1050円の支出が1080円になり1100円になるということで、目に見える支出だからではないかと思います。
 
 しかし、本当に国のことを考え、国のための政治をしようとするならば、国会議員は国民に見える部分だけで議論をしていいわけはありません。マスコミもそうですが、テレビなどは映像という説得力の高い手段を持っているのだから、きちんと伝えればよいのです。しかし、それをしない。なぜしないのでしょう。
 1.簡単には伝わらないから伝わりやすいもので投票、視聴率・購読者を稼げば良いから?
 2.国の将来のことなど考えていないから?
 3.どんなに噛み砕いて伝えても、国民は馬鹿で伝わらないと判断しているから?
 
 議員は、目先の票を、テレビは視聴率を追いかけているだけだと切り捨てるのは簡単です。しかし、実のところは、3なのではないでしょうか。きちんとしたことを伝えても理解できず、目に見えるわかりやすいことだけ訴えた議員が当選し、そういうメディアが売上を伸ばす。だから、議員も「国のことを考える俺が議員になって、国を変えてやろう」という大志を持っているけれども、まずは議員にならなければタダの人。だから、票の取れるような行動をせざるを得ない。マスコミに入社する人も「社会に役立つ報道をしよう」といった高邁な志をもって入社する人も多いのでしょうけれど、自分たちの作った記事や番組を見てもらえなければそれまで。だから、まずは顧客を獲得しなければならない。で、国民が馬鹿だから馬鹿向けの報道になってしまっているに過ぎないのではないでしょうか。
 
 ギリシャで財政健全化のための緊縮財政に国民が反対して、ストをしたり、選挙の結果で連立が成立しなかったりというのを見て、「ギリシャ人って、自分の国のことをきちんと考えているのか?」と思ったりするわけですが、実は、我々もあまり変わらないことをしているのではないでしょうか。私もバカ。あなたもバカ。み~んなバカ。だから、議員もマスコミもバカ。なんか、悲しくなってきますね。みんなで「学問のすすめ」でも読みましょうか(笑)。

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コメント

社会保険料は、2017年までずっと引き上げられるという記事ですが、いつの社会保険改革の法律で決まってしまったのでしょうか。お教えいただければとメールいたしました。よろしくお願いいたします。青野忠道

投稿: 青野忠道(あおの ただみち) | 2013年1月14日 (月) 07時59分

2004年の厚生年金保険法の改正ですね。第81条のようです。wikiの厚生年金の項による情報ですが。

投稿: 佐久間 | 2013年1月14日 (月) 09時21分

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