« 扶養控除がないけど間違っていませんか? | トップページ | こんな時こそ買いたくなる »

2012年4月13日 (金)

こんな国税職員ばかりではないはずだが

 先日の税務調査において、役員の報酬のところを見ながら、「社長さんも奥さんも相応の給与を取っているので、それで会社が赤字でもまあ仕方ないというところでしょうか」と税務調査官が発言しました。
 
 そこで私が持論を展開。「社長は、月に100万円くらいは取れているけれど、ボーナスはないし、決して多くはないと思う。銀行員や大企業の社員は、リスクがないままこれ以上の給与を取っているけれど、中小企業の社長は、経営に失敗すれば、銀行借入金の個人保証もあるから、自己破産ですべてを失います。そういう人もいる以上、うまくいっている会社の社長が2千万円とかそれ以上の給与を取れなかったら平等じゃない。リスクに見合った収入でなければ、誰も会社を興したりしなくなりますよ」と。
 
 そしたら、その調査官、「でも、今は、銀行は、個人保証は取らないでしょう。昔と違って、変わってきたんだと聞いていますよ」だと。そんな銀行があったら教えてほしいですね。日本政策金融公庫で第三者保証人を付けないでよい融資制度が始まっている程度のもので、社長自身の保証が不要になるなんて聞いたことがないです。社長の個人保証は、会社が上場するまで続きます。上場して初めて外してもらえるのです。
 
 最もリスクを負わずに給与をもらっている国家公務員が、そして、中小企業の現場に登場する税務調査官がこんな当然の事実を知らないなんて唖然としました。内心、「こいつには、会社を調査する権利はない」とまで思いました。リスクを負わずに人事院勧告のおかげで民間並み(しかも、ここでの「民間」とは上場企業)の給与を保証されている人間は、中小企業の社長に対して、「がんばって稼いで2千万円でも3千万円でも報酬を取ってくださいね。そういう亭主に自分の人生を賭けている奥様もたくさん給与をもらって、貯金しておいてください。いざという時には、奥様の貯金しかなくなるんですから」くらいのこと言ってほしいものです。
 
 リスクとベネフィットが見合わなければ、社会の資源配分は狂ってしまうのだということを一人一人が理解しておきたいものです。

|

« 扶養控除がないけど間違っていませんか? | トップページ | こんな時こそ買いたくなる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181294/54460937

この記事へのトラックバック一覧です: こんな国税職員ばかりではないはずだが:

« 扶養控除がないけど間違っていませんか? | トップページ | こんな時こそ買いたくなる »