« 消費税増税を負担するのは誰か? | トップページ | IFRSは、公正価値概念なのか? »

2011年9月22日 (木)

株でも買ってみませんか?

 今年の3月、個人のお客様の確定申告をやっていて感じたのが、投資信託を持っているお客さんが多いなぁ、ということ。毎月配当型が一番多いですが、基準価格は下がっている。だって、特別分配金すなわち元本の払い戻しで賄っているんですから。早めに配当もらって、あとで売却損が出る可能性あり。しかも、運用手数料などを年間1%とか払っているわけで、誰のために買っているんだろう?という商品。あるいは、株式なども運用財産にして、リーマンショック以降の株価の低迷で損失を出している投資信託。購入時に販売手数料、毎年運用手数料を払って、利益を出すのはプロにも難しいということ。
 
 なんで、そうなっちゃうかというと、おそらく銀行の窓口販売で買っているから。「定期預金じゃ0.1%くらいの金利しか付きません。しかし、投資信託だと、配当が年間5%とか出ているのもあるんです。」かなんか言われて、銀行に言われたら困らない限りはお付き合いするのが中小企業オーナーやその奥様。毎月分配型投信の走りであるグローバルソブリンだって、1万円でスタートした基準価格が今や5千円台。その間7千円くらいの配当はあったらしいので決して投資家は損をしているわけではありません。しかし、グローバルソブリンがスタートしてからの年数を考えると、たいした利回りではないですね。1万円が1万2千円にしかなっていないのですから。
 
 そんなことするなら、ネット証券で直接に株式を買ってみませんか? あくまでネット証券。担当者が付く従来型証券会社は、銀行の窓口と同じで余分なものを買わされますので。今、PBR0.5倍以下という条件で東証一部の株式をスクリーニングしたら、227件も出てきました。当然ながら、知っている銘柄もたくさん。例えば、西松建設、関電工、エディオン、グンゼ、稲葉製作所、アツギ、トクヤマ、コナカ、共同印刷、ローランド、ベスト電器、青山商事、ダイエー、地銀が何行も、愛眼・・・などなど、業績の善し悪しはあるものの、PBRという1株当たりの純資産が株価の半分以下であれば、これ以上値下がりしない銘柄を探すのも苦ではなさそうな気がしてきませんか? 投資信託で3年持つつもりで、1~2銘柄買ってみたら、2割やそこらの値上がりを手にすることができるかもしれません。
 
 銀行や証券会社は、ボランティア団体ではありません。できれば顧客に損はさせたくはないけれど、損するかもね、という説明はきちんとしたうえで、まずは自分たちの販売手数料がほしくて勧めてくるのだと思わないといけないです。お客さんに損をさせない商品、つまり定期預金を売ったのでは収益にはならないから、投資信託を勧めるのだと思うべきでしょう。そんな風にリスク商品に手を出すくらいなら、リスクであることをきっちり意識できる株式を直接買う方が良いのではないかな?と思った次第です。
 
 ギリシャの財政危機から欧州全体の経済が怪しく、アメリカ経済も不安定。欧米各国の経済力をカバーして余りある実力を新興諸国が付けているとは言い難い状況で、株なんか買えるのか?と思えます。しかし、今朝の日経では、日本の国債が海外から買われている、そう、相対的に安全な資産だと認識されているという記事が出ていました。それであれば、日本株だって、そろそろ買われるのではないか?と思います。リーマンショックの直後が日経平均7千円。今が8500円。昨年の高値が1万1300円。そろそろ銘柄選びくらいをしているとちょうどよい頃なのかな?、いや、今買っても良いのかな?みたいな時期なのではないでしょうか。
 
 もちろん、この文章を読んで株を買った方が損をしても補償はできません。しかし、少なくとも私はあなたから株式売買手数料などの利益も得ていませんので、公正中立な意見の1つですよね。

|

« 消費税増税を負担するのは誰か? | トップページ | IFRSは、公正価値概念なのか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181294/52799753

この記事へのトラックバック一覧です: 株でも買ってみませんか?:

« 消費税増税を負担するのは誰か? | トップページ | IFRSは、公正価値概念なのか? »