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2011年7月 8日 (金)

住宅ローン金利に関する一考察

 先般、私個人の住宅ローンを借り換えました。もともと10年固定で組んで来たのですが、現状をみて、やはりいつ金利が上がりだすかわからないため、再び10年固定で組みました。金利は1.85%。10年後にもまだ若干の元本が残っていますが、そこまで行けば、金利が変わっていてもなんとかなるだろうという見込みです。融資期限全体を固定金利で固めるには金利が高いと思いますので。
 
 という風に私は考えて10年固定ですが、マンション購入者などかなりの人が変動金利を選ぶのだと言われています。金融機関のキャンペーンなどがあるため、変動金利だと今なら1%を割っているのですね。これが魅力で多くの人が変動金利を使っているようです。
 
 しかし、金利というのは上がるときにはスルスルと上昇します。過去においては、1988年に3.375%だった短期プライムレートが90年には8.25%に上昇しています。これは不動産価格が急上昇していることに対応して、政策的に引き上げられたのですが、その結果、バブルは崩壊したわけです。こんな動きを知っているとこの15年は短期プライムレートが2%を超えたことはないとはいえ、この先、何が起こるかわからないと思っています。なので、1%以下の金利と1.85%の10年固定金利の差額は、金利が上がった時のための保険料だと思うことにしています。
 
 ちなみに「金利が上がり始めたら変動から固定に切り替えればよいのだから」という考え方もあります。しかし、「将来金利があがるかも」という状況が起きた時には、先に長期金利から上昇します。だって、短期金利は将来に関係しませんので。長期展望に直ちに反応するのが長期金利。したがって、我々一般庶民が「どうも金利は上がりそうだ。」とか「上がり始めているようだ」と気付いた時には、変動金利は1~2%なのに固定金利は3~4%に上がっていて、「そんなに差があるなら、あえて変更しなくても」などと思っているうちにズルズルと変動金利まで上がってくるというものかもしれません。変動金利での住宅ローンは金利見直しのタイミングは半年ごとの場合がほとんどだと思います。半年遅れで、変動金利の上昇を把握したのでは、間に合わないのではないでしょうか。
 
 アメリカのサブプライムローンの破綻を見ていて、「お金のない人にまで住宅を買わせるからこうなるんだ」といった雰囲気で見ていた日本人ですが、日本でも「金利1%以下の状態でないと返せない」という人にまで住宅ローンを組ませていると言えなくはないでしょうか?

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