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2010年12月 2日 (木)

社内失業

 「社内失業」(http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E5%86%85%E5%A4%B1%E6%A5%AD-%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AB%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%AD%A3%E7%A4%BE%E5%93%A1-%E5%8F%8C%E8%91%89%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%A2%97%E7%94%B0-%E4%B8%8D%E4%B8%89%E9%9B%84/dp/4575153613/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1288023956&sr=8-1)という本が出ているそうです。高年齢の社員は、早期退職させ、新入社員は、採用を絞り、それでもなお、バブル期以降に採用してしまっていた社員が過剰で、その人たちに十分な業務体験をさせられず、力が付いていないから、仕事も振れず、結果として、社外の人脈も増えず、転職もできないまま、安い給与に甘んじている人たちのことを書いたものだそうです。
 
 私は、まだ読んでいませんが、もし、これが真実であるならば、根は深い問題だと思います。私は、正社員の解雇規制が厳しすぎるから、解雇しやすい派遣や期間労働者に頼る労働構造ができたのだと思っていました。だから、正社員を増やそうと思ったら、正社員の解雇をしやすくすればよいのだと考えてきました。
 
 しかし、この本の内容通りなら、解雇規制を緩和すると、この社内失業者達が解雇されて、労働市場に出てきます。解雇規制の緩和は、失業者を増やしてしまうことになります。となると、根本の問題は、労働者への需要がないことなのですね。労働需要を増やすには、価格を下げること? 賃金の単価を下げると、みんなが貧しくなるので、それ以外で労働コストを下げることが必要?
 
 例えば、社会保険の会社負担分を無くすこと。これがあるため、正社員を雇うと労働コストが1.2倍になっていますので。あるいは、事業税の外形標準課税の付加価値割を減税すること。これは、資本金が1億円以上の会社が適用される事業税の計算方法ですが、実質的に賃金に事業税が掛けられます、かなり大雑把な言い方ですが。
 
 何か、根底から考えないと、日本の経済構造自体の変化に対応できないような気がします。今の政治で大丈夫なのでしょうか?

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コメント

今の日本は完全にアメリカを後追いしています。アメリカで終身雇用が崩壊して、企業がリストラをするようになったのは、1980年から1990年ごろ。クライスラーが倒産し、日本IBMが社員の1/3をリストラしました。

http://mediamarker.net/u/naokis/?asin=4931466931

著者は日本IBM、ナイキの人事部長をされていた方です。アメリカ企業の人事部長として、アメリカの労働市場で起きたことが日本でも起こるであろうことを的確に述べています。その答えは一つしかありません。タイトルの通り、「パーソナル・ブランド」を構築することです。

また、現在、こんな本も読んでいます。
http://mediamarker.net/u/naokis/?asin=4480426752

日本人は集団主義志向であるというのは幻想に過ぎないことを述べています。終身雇用・年功序列は、20世紀の後半、わずか数十年の間、労使の利害が一致したに過ぎません。

時代は、集団主義を乗り越え、新たな時代のステージへ移行する時に来ています。

取るべき政策は解雇規制緩和・労働市場の流動化策という方向で間違いありません。

企業は船です。船から降ろされれば、おぼれる人間が出るのは必定です。しかし、それがアメリカの歩んできた道。溺れないよう、より多くの人が助かるようセイフティネットを張ることは必要ですが、一方で、下船ルールを早く整備しないと、あちこちで船もろとも沈没しかねません。

その後、アメリカの自動車産業は壊滅しました。しかし、マイクロソフト、グーグル、アップルという世界企業が誕生し、台頭し、1990年以降、アメリカは復活を遂げました。もっとも200X年後半、またおかしな方向へ行き始めましたが。

投稿: なおき | 2010年12月 2日 (木) 13時47分

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メールinfo@syuppanservice.com

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投稿: 出版サービス協会 | 2010年12月 4日 (土) 11時37分

マクロでみると根本は人口ピラミッドが上下逆さんになっていて、しかも二段になっていることで、この状況が生まれているのか、と思います。簡単に言えば根腐れをおこして、すぐにでも倒れそうだということです。

それが当該記事で触れられている現象も(説明はしきれないので端折りますが)導いていると思います。

人生はしかるべき時にしかるべき経験をするのが普通かと思いますが、その仕組みが崩壊し、どうしていいのかわからないのが万人に共有されているのか、と。

2050年には人口推計では、人口が1億~9千万人、高齢化率が4割との試算があり、ものすごい社会が到来します。

移民受け入れも、イノベーションでの生産性向上でも間に合わない規模です。どうなるのでしょうか?

投稿: まあ | 2010年12月16日 (木) 23時03分

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