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2010年6月28日 (月)

子ども手当と扶養控除

 6月から子ども手当が振り込まれ始めています。うちも2か月分がまとめて振り込まれたりすると子供3人なので、「けっこう大きいなぁ」という印象も。
 
 さて、今年は、とりあえず1人13,000円。来年度から26,000円になるよ・・・という前提の中で税制改正では子ども手当の対象となる年代の子どもの扶養控除が削られることになっています。納税通信7月5日号では、このまま13,000円から増額されずに来年になると、年収600万円の世帯で2万円ほど増税になる(増える税金から子ども手当分を差し引く計算)という試算が出されています。
 
 マスコミの報道などを見ていても、「子ども手当ってどう思いますか?」とか「子ども手当は不要だと思いますか?」というテーマで取材したりしているのを見ますが、正直言って、彼ら、本質がわかっていない。「子ども手当なんて、子どものために使われるかわからないんだから意味ないよ」と回答した人に「じゃあ、廃止した場合、扶養控除を復活が良いということですか?」と聞き返さなければいけない。取材するほうもされるほうも、子ども手当の見返りに扶養控除を失っているという事実を知らないという事実は怖い。マスコミが国民をミスリードしているわけですから。
 
 とはいえ、専門家の一人である私も税制改正法案の附則などに「子ども手当の満額支給が行われなかった場合には、第×条の改正は施行しない」といった条文が入っているかどうかは把握していないという意味では、不勉強なのですが。
 
 政府税調に「扶養控除廃止に係るプロジェクトチーム」というのが設置されていて、すでに3回の会合が開かれているらしい。しかし、政府税調のページにはまったくアナウンスがない。前述の記事によれば、保育料その他所得が基準となる各種の制度50項目について検討するPTであって、そもそも税額と手当の間で増税が生じるという問題については検討していないらしい。13,000円か26,000円かでこれら50項目も影響を受けるはずなのですが。

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2010年6月 1日 (火)

伝統構法の勧め

 先般のブログhttp://hsakuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-09e8.htmlで、サイゼリアの思想は飲食店を工場の発想で運営しているのでは?という視点から「車はプリウスかヴィッツを買い、サイゼリアではミラノ風ドリアを注文するのがコストパフォーマンスが良いと言うことでしょうか。となると、自営の飲食店は、手間ひまかけた高価格品を提供するところに生きる道を見出すべきであって・・・」といった話を書きました。

 月初めで、1日事務所で、机の上の5月までの仕事の残骸を整理していて、我が家の設計をしてくれた建築士さんからの案内状も発掘されました。そこに書いてあるのが、「材料の調達など流通コストを大幅に見直しました。匠の技術伝統構法が工事価格坪単価65万円より」という見出しのご案内。
 
 坪単価20万円台のハウスメーカーもあったりしますが、本当にその単価で家を建てるとアルミサッシの性能も低いし、壁の断熱性能も低いので、冬など壁際にいるとシンシンと冷え込んでくるそうな。著名な大手メーカーでは普通は50万円くらいの坪単価というイメージがあるが、いろいろなシリーズの中で選択していくと坪単価は60~80万円になったりするのが常識。
 
 そんな中で坪単価65万円からで、大工さんが柱を手刻みして、変な金物で接続しない伝統構法の家が建つならこんなにありがたいことはない。木と金属では温度変化による伸縮率が違うし、木材は乾燥の進行や湿度によって膨らんだり縮んだりする。それを金属で接合したら、接合部が徐々に緩くなるのは当然。木材同士で組ませてあげれば、法隆寺の五重塔ではないが、千年以上の年月でも耐えられる。
 
 ハウスメーカーで建てても伝統構法で建てても、アルミサッシはトステムだし、お風呂やトイレはTOTO、キッチンはパナソニック電工だったりで何も変わりません。それなら、何十年も住まう家の建築の構造部分を凝るのもよいのではないか?と思ったりする。
 
 もちろん、お昼はサイゼリアのドリアや今日から始まるすき家の牛丼250円しか払えない人は、坪単価20万円の家を建てればよいし、あるいはそういう単価で建築された賃貸物件を借りればよい。と書いていくと階層社会を肯定するようですが、今は、ベンツに乗ってダイソーへ行き、ユニクロを着てBMWに乗る時代なので、価値観の問題でもあります。「お昼は節約して牛丼だけど、家は伝統構法で3センチの無垢の床板に温かみを感じる生活」もありだし、「家は寝るだけなので賃貸だけど、体を作る食事には凝ってチェーン店は入らない」のもありだと思います。
 
 ということで、この案内状を送ってくれた一級建築士事務所 匠拓さんのホームページhttp://www.syotaku.jp/をご紹介しておきます。 このページの中には、我が家の写真も使われています。

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