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2009年10月29日 (木)

フルニエの無伴奏チェロ組曲

 バッハの無伴奏チェロ組曲ですが、師匠にフルニエ版を勧められました。1,3,5番だけ入っているCDが見つかったので、購入して聴いてみましたが、すばらしい。ロストロポーヴィチともヨーヨーマともマイスキーともぜんぜん違ったアプローチで「当時の」演奏と言えばそうなのですが、当時の方が良かったんじゃないか?とも思いました。

 テンポがぐっと遅くて、その分、心が込められているような趣きがあります。1番ト長調のプレリュードのボウイングが現在の16分音符8つを1弓で弾いてしまう流儀とは異なり、最初の3つを1弓で、残りの5つを返して弾いています。でも、返しがとても滑らかで最初の3つで分散和音を提示して、残りは飾りであることがよく伝わります。一般の市販楽譜のボウイングどおりの出だしです。

 鈴木秀美さんの校訂では、1-3-1-3だか1-3-4のボウイングだったか、いろいろな解釈もあるようですが、実は、このボウイングは手書き譜面のかなり怪しいスラーに忠実なのかもしれず、この冒頭だけでもいろいろ語れば語れそうなくらい複雑なのでしょう。でも、そういう理屈を超えて、「ああ、良い気持ちだ」と感じられる演奏なのでありました。

 ちなみにアマチュアが勉強する際の見本としても良い教材だと思います。テンポが無難なので。

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