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2009年4月28日 (火)

豚インフルエンザの謎

 このところ豚インフルエンザの話題でもちきりですが、1つ気になっていることがあります。それは、メキシコの患者数として伝えられる1995名というのは、「疑わしい患者数」なのか「入院者数」なのか?です。

 「メキシコ保健省は27日、豚インフルエンザ感染が疑われる死者は152人に増えたと発表した。インフルエンザの症状を示して入院した人の数は1995人に達した。」(朝日新聞のサイト4月28日13時57分)
 「コルドバ保健相は27日、感染によるとみられる同国の死者が149人に達したことを明らかにした。死者はメキシコ市を含む10州で発生したという。さらに感染患者は疑い例を含め1995人に達したことを明らかにした。うち1070人がすでに退院したという。」(中日新聞のサイト4月28日 02時28分)

 つまり、ここでは保健省ないし保健相の発表として同じ1995名が入院者数と報道されたり、「疑い例を含む感染者数」として報道されています。どうやら、インフルエンザと疑われる人はまず入院させていて、それをもって患者数としているらしいという風に読めます。
 しかし、田舎町で入院できずに家で寝ている患者がいるのではないか、豚の飼育をしているような地域はむしろそうなる可能性が高いのではないか?などと思ったりすると、「感染によると見られていないインフルエンザの死者」が152名のほかに存在する可能性があるのではないか、とか、入院していないインフルエンザ患者が1995名のほかに存在する可能性があるのではないか、などと思ってしまいます。

 しかし、メキシコの場合、「どうやら患者数=入院者数と置いているらしい」と想像がつくので、この定義外の患者がいるかもしれないと想像がつきます。ところがアメリカの40名については、その定義がはっきりしません。WHOの英語のサイトへ行くと、26日段階の20名は、アメリカ政府の発表によれば・・・となっています。で、アメリカのサイトを調べるとCDCのサイトへ行くようになり、とりあえず見つけた文章では、こんな感じ。

 「WE ARE OFFICIALLY REPORTING 40 CONFIRMED CASES IN THE UNITED STATES IN FIVE STATES.」

 そして、これらはすべて軽度であるといった記述がありますが、疑い例を含んでいるかどうかなど全く不明です。

 明らかに疑い例も含んでいるメキシコ、でももっと多いかもしれないメキシコ、それに対してカウントの根拠が想定できないアメリカ。単純に比較してよいものかどうか、疑問です。日本のマスコミにも、こういう突っ込みをして、記事を書いてほしいものだと思うのですが。

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コメント

 真相は、こんなところなんでしょうか?
http://www.jiji.com/jc/v?p=newtype-influ_01-03
豚インフルエンザの感染がメキシコから拡大した米国、カナダなどでは、27日までに死者は確認されていない。メキシコだけに死者が集中している理由は不明だが、同国では感染者が万単位で存在し、致死率は高くないのではないかという仮説も浮上している。
(中略)
ニューヨーク・タイムズ紙は、メキシコでは数万人規模で軽症の感染者がいる可能性があるとの米疾病対策センター(CDC)の専門家の見方を紹介。この仮説通りなら、同国で認知されている感染者は氷山の一角にすぎず、致死率はそれほど高くないことになる。この専門家はほかに、他の病原菌との「重感染」など、メキシコ特有の事情が存在する恐れもあると推測した。

投稿: 佐久間 | 2009年4月29日 (水) 13時59分

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