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2009年3月20日 (金)

東京都交響楽団定期演奏会

 長男がラヴェルのボレロを生で聴きたいなどと殊勝なことを言うので、コンサートを探したら、東京都交響楽団の第676回定期演奏会3月18日があったので、行ってきました。

 会場は、東京文化会館大ホール。改装していた時期があったと思うのですが、改装後、初めて。改装前も含めても10年以上行っていなかったような気がします。残響があまりなくて、オケの音が直接届く感じは昔と同じでした。金管セクションがバリバリ鳴らしてくるようなロシアのオーケストラなどを聴くには良いのですが、東京都交響楽団は、ちょっと非力かな?と思いました。ま、コントラバス8名という「普通の大編成」の人数ということもありますか。ここで、演奏するなら、第1ヴァイオリン18名、コントラバス10名、管楽器も必要なところは足付けて・・・みたいなのが好きです。カラヤン&ベルリン・フィルの来日公演の「ドン・ファン」で、冒頭の数十秒の音圧とキラキラしたオケの響きに圧倒された記憶が強いからかもしれません、このホールでは。

 さて、指揮者は、キンボー・イシイ=エトウさん。悪くないです。ちゃんと振っていました。プログラムは、ラヴェル:古風なメヌエット 、ラロ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 『スペイン交響曲』 op.21 で前半。後半が、ラヴェル:ボレロ 、ラヴェル:スペイン狂詩曲 、ラヴェル:ラ・ヴァルス というラヴェル・プログラムです。ラロの独奏者は、19歳ユージン・ウゴルスキ。魅せる演奏ではないですが、しっかりした音量、端正な演奏スタイルは好感が持てました。一発で魅せられて・・・というスター性はまだないですが、将来がちょっと楽しみだと思いました。

 ラヴェルの音楽は、楽しいです。音色の変化が魅力的で、オケからこれだけの色彩を出せるのだというのを堪能させてもらいました。ただし、オケが少し非力ですか。ボレロのトロンボーンなど、もう少し香りのあるヴィブラートな音色が聞きたかったです。ホルンも外してたよ(私は聞き洩らしちゃったんですが)という声もあり。

 で、残念に感じたのが、聴衆の拍手のタイミング。思いきり早いです。定期演奏会のためか、割と年齢の高い男性が多かったので、クラシックファンとしてはうるさ型のタイプが多いかと思っていたのですが、曲が終わるやいなや拍手。残響を聴く、余韻を聴くというのがない。ふと、思ったのですが、ここの定期会員は、若い頃からずっと残響の少ない東京文化会館で音楽に接してきたため、余韻を聴くという感覚を知ることなく年齢を重ねてしまったのかな?と思いました。ホールが人を育てるという面があるのかも。小さい頃から教会へ通う西洋と正反対の音楽環境とも言えるのかも。

 私は、サントリーホール世代とでもいいましょうか。そして、タケミツホール世代もきっと残響を楽しむ育ち方をしているに違いありません。

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