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2008年4月17日 (木)

国民年金保険料の給与天引き

 今朝の朝日新聞で、大きく取り扱われていた記事ですが、週の勤務時間30時間未満で厚生年金に加入していないパートなど非正社員の給与から国民年金を天引きする制度をスタートしようという言うのです。国民年金の保険料未納者の29.2%が臨時・パートの社員だそうで、さらに個人事業所の正社員14.1%を加えると4割ほどの未納者が消滅するということのようです。そして、所得が低くて保険料免除になる人は、本人からの申請なしに社保庁側から免除手続ができるようにもする。そうすると、未納者はいなくなる・・・という思惑です。

 企業の事務に関わる立場で言えば、「天引きの事務を無償でやらせるんですか企業に?」ということになるんですね。また、社会保障制度自体を論じるなら、「これまで年金は自分のために払うのだから、加入しない人は将来もらえないだけ。強制的な徴収はしないんです」というスタンスから、税金同様「働いたら、払え」という姿勢に転換するということになります。

 ま、なまじファジーにするから、「払う人が損をする」みたいな不透明感があったので、改善なのかもしれません。しかし、「加入させられたけど、既に50歳で、60歳まで働いても10年しか加入期間がなくて、年金もらえません」という人は、どのように救済されるのでしょうか? 「いや、税金みたいなものなのだから、払った額ともらえる額に関連性はなく、払ってももらえない人がいてよいのだ」と方針転換するなら、「その転換がわかっていたら、もっと前から保険料払ったのに、急に方針を変えるのはおかしい」という意見も出そうな気がします。

 過去からの社保庁の事務運営、そして年金保険料を払ってきた人たちの歴史、これらの整合性を取りながら、改善をするのは簡単ではないと思います。という意味では、今回の方向性は、ちょっと拙速かな?と思うのですが。

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