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2008年1月14日 (月)

本年の日本経済

毎年、うちの事務所では、年頭のミーティング時に日本経済の見通しについて話をしています。別に私は経済アナリストではないので、見通しが当たるというわけでもないし、見通しの題材は、当たらないことで有名な日経1月3日の経済人・アナリストのアンケートをまとめながらのコメントに過ぎないのですが。それでも、今年は、「今まで、案外、悪くない話をしてきたんだなぁ」と思ったりしましたので、みなさんにもお知らせしておこうと思いました。まず、良くも悪くも海外頼みの日本経済なので、海外の状況から。

海外の状況
 日本の経済は、良くも悪くも輸出頼みの面があり、海外の動向は無視できません。昨年の年頭の挨拶の中で、「米国は住宅バブルなので、アメリカの経済は個人的には住宅価格次第で停滞するかもしれません、と3年連続で語り続けてきて、狼少年のようでもあるが、変なものには変だという勇気も必要であり、今年のアメリカ経済は昨年に引き続き改善しない状況が続くと考えてみたい。」と言っていました。昨年の話は、ズバリ正解というか、3年連続の歪みが4年目に弾けたといえるわけです。でも、サブプライムローンの破綻という形で現れるとは想像できませんでした。

 昨年は、「中国についても、基本は、輸出を中心に高水準が続くものの、人民元相場の急騰などがあれば、調整局面となるので、やはり注意が必要という印象がある。」と述べていたので、同じ観点から、今年も「中国もオリンピック前後に何かあってもおかしくない」と思っておきたいです。となれば、今年の世界経済は、かなり心配なものなるように思われます。

 しかし、サブプライムローンについては、ローン破綻が起きないように金利補助や本来借りるべきでなかった人への援助などの政策が出てくれば、証券化された債券の評価損は、評価損であるだけに逆に評価益に逆転することになり、米国政府の政策次第では、一気に解消する可能性もあります。ただし、日本でも97年に農林系の住専に6850億円を投入という政策に大反対があった経験からすれば、困難な政策であるとは思われます。アメリカは、大統領選挙の年でもありますが、それが画期的な判断にはマイナスかもしれません。

 識者の回答では米国は2.14%の成長率ということで、昨年よりは低迷するが致命的に低迷するとまでは読んでいないようです。個人的には中途半端に低いように思いました。

 円相場については、102円から115円と円高が予想されていたが、ほぼ当たったことになり、今年の予想も100円から110円の間に分布しているが、相当なところではないでしょうか。為替に関する企業の予想は、為替予約を通じて、実需になってくるため、予想通りに実現する見込が高いと思います。

日本の状況
 今年の予想は、2007年が1.3%の実質GDPに対して、1.98%という予想であり、やや強気となっている。建築基準法の改定による官製不況は、今年の4月以降薄れるという予想であると見受けられます。昨年も、景気のピーク越えの宣言はなく、7年にわたる長期の回復局面となっているといわれているが、はたしてそうでしょうか? 昨年は、「逆に言えば、昨年はどこかでピークを打つ可能性があるとも言える、と言ったが、今年こそ、ピークを打つことになる。」と言っていたわけで、今年こそ、ピーク越えとなります。あるいは、昨年がすでに下降局面になっていたという発表がこれからあったりするのかもしれません。それなら、停滞期を越え次第、今年後半から再び成長率が拡大するということなのか?

物価と資産価格
 物価(消費者物価)については、0.4%上昇の予想に対して、実際には0.0%。ガソリンや穀物の値上がりの中で、消費者物価指数って、どうなっているの?という気がしないでもありません。今年の予想は、0.3~0.4%。日立の社長だけ1%とという予想であり、日経NEEDSの予想では0.3%となっている。しかし、我々の顧客が直面する企業物価指数は、継続的に2~3ポイント上昇してきているので、消費者物価指数だけでは顧問先の実感とは食い違ってくると思われます。素材価格がこれだけ上がり、日経連と連合のやり取りでは賃上げも容認ということであれば、今年は、もっと物価の上昇の実感が強くなるのではないでしょうか。

 また、株価については、昨年末が15,307円、大発会が14,691円で昨年の年初の17,225円から見ると、非常に悪かったことになります。ただし、1株当たり純資産を割り込むような株価も目立ってきており、三角合併、買収防衛策だと騒がれるような発想からは、株価は今年は上昇するはずです。しかし、日本自体が地盤沈下して、EUやBRIC'sや資源を持つ諸国が発展するというシナリオが続くなら、日本の株価も地価も期待できないことになり、銀座のブランドショップ街はなんなんだ?という気がしないでもないです。私は、今年の株価は回復基調を予想したいと思います。

といった話の後に、これを受けての顧客ターゲットである中堅・中小企業と会計事務所業界の話をしましたが、そこは企業秘密ということで。

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