« ブラックショールズ | トップページ | ローレンス・シーゲルという指揮者 »

2006年11月19日 (日)

多くの先生に診せる

 プライベートな話ですが、先日、子どもが10日ほど入院をしました。発熱があり、首の下が少しコリコリしている感じで、「これで熱が39度くらいまで上がって、腫れてくればおたふく風邪だろう・・・」と思いつつ、掛かりつけの先生に見せたら、「う~ん、オタフクの場所ともちょっと違うような気がする。とりあえず様子をみましょう」ということで風邪を想定した薬を処方されました。2日経つと、熱が39度で発疹も出てきました。飲んだ薬による薬疹かと思って、再び掛かりつけの先生に。すると、「これまでこの子は、この薬で薬疹が出たことがないので、変ですね。それにこの発疹もオタフクだけで出るものではない。紹介状を書くから大学病院で血液検査をしてもらいなさい」と。

 かくして大学病院へ。すると、先生は「オタフクですよ、これは。だから、痛い思いをさせて血液検査するまでもないから、尿検査でアミラーゼの値を見ましょう」と。尿検査の結果、アミラーゼが高いため、やはりオタフクだと診断。家内は、「大学病院の小児科の先生だと一発でオタフクだと言うのに、町の先生は老人の患者が多くて、オタフクの診断は難しいのかしら」と帰ってきました。が、さらに2日経つと、熱は、40度。首の腫れに加えて手足も痛くて、寝返りもできないような状態。私は、大人になってからオタフクをやった経験があるので、「こんなひどいオタフクがあるわけはない」と判断。もう一度大学病院へ。

 別の小児科の先生が「これは、オタフクにより併発した髄膜炎でしょう。首の腫れの強さが物語っています。よって、直ちに入院・・・ですが、感染症病棟が埋まっているので、駒込病院を当たってみましょう」ということで、無事、駒込病院は空いていて、そちらへ回りました。入院の前に大学病院からの引継ぎ書に従い、髄膜液の検査などをスタート。しかし、その検査をしている最中に、外来担当の先生と手伝いに来た先生が「川崎病じゃないかな・・・」とポツリ。「なんか、原因不明の病気じゃなかったっけ?」と不安に。とにかく、血液検査も実施。

 数時間後、先生から「川崎病です。高熱、手足の腫れ、首の腫れ、発疹、舌がイチゴ状に赤くなるなど川崎病の症状の6つのうち5つが該当するので、間違いないと思います。原因はわからないのですが、治療法はありますので、検査結果の全部が揃い次第、治療を開始すれば、直りますので。」と言われました。かくして、病名が確定。

 大学病院では、最初の先生が発疹が出る前にオタフクと診断してしまったために、後で見た先生も川崎病を疑う発想が飛んでしまったのですね。もちろん、大学病院でも入院後に何人かの先生が見ているうちに気づくのだとは思いますが、ベットがなかったために他の病院へ行き、そこで再度、新たな目で見たらすぐに病名が浮かんできたわけですね。

 これ、病気に限らず、税理士や弁護士に相談する場合でも、同じことがあるはずだなぁ、と言うことで、このブログのテーマに戻ってくるわけですが、セカンドオピニオンを取るようなこと、ビジネスにおいても必要かなと思います。普段からの顧問税理士、顧問弁護士だと、その会社の社長との付き合いの中で、見えなくなってしまったような部分があるのではないか、また、同じ判断や助言が出てくれば、社長も自信を持ってコトを進めることができる。そういう部分があるのではないでしょうか。別に誤診的なことがあったから、即その先生がダメというわけではなく、気づけばあとは再びプロとしてきちんとした仕事をしてくれる。今回も、町の税理士同様、掛かりつけのお医者さんが「血液検査してもらったほうがよさそうだ」と言ってくれたわけで、この先生もなかなか良い判断をしてくれるプロの町医者だと再評価に至ったわけですが、我々自身が「この案件は、この先生にも当たってみると良いかもしれませんね」って、紹介するようなことがもっとあっても良いのかもしれませんね。

 バタバタした10日が過ぎてみて、ふと、こんなことを考えたのでありました。

|

« ブラックショールズ | トップページ | ローレンス・シーゲルという指揮者 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181294/12749403

この記事へのトラックバック一覧です: 多くの先生に診せる:

« ブラックショールズ | トップページ | ローレンス・シーゲルという指揮者 »