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2006年7月27日 (木)

細木数子になったような

2週間前の木曜日の夜、事務所にお客様がいらした。ある不思議なご縁で続いている方からのご紹介で債務の返済で困っていて、セカンドオピニオンがほしいというご夫婦。

事前に電話である程度の話を聞いていたこともありましたが、想像していた通りの本業と不動産事業の状況。「本業の売上は、この数年変わっていないでしょ」と言ってから、申告書を数年分見ると、まさにその通り。「この業種だとこの倍は、売らないと利益にならないですよ。ということは、この場所で続ける限り再建は不可能ですよね」と断定させていただいた。なんか細木数子さんになったような気がした。きっと相手も「なんでこの人、細かい資料も見ないで断定的に言うんだろう」と思ったかもしれません。でも、いらっしゃる前から、やってもやっても儲からない本業にお金を吸い取られているような気がしていて、書類を見て、それを確信したので、この本業をやめてもらわないと、ビルを手放すようになっちゃうわけです。

しかし、こういう状況の人たちは、破産するのか、本業をやめるのか、意思決定しないから、こうなったのであり、「えぃ!」ってふんぎってもらうには、評論家っぽくきれい事並べるよりは、占い師のように「あなたは、ここで決断しないと駄目なんです。そういう運気です。」という雰囲気で迫ったほうが良いわけで、無意識にそんな風に演じていたのかもしれません。が、それがご当人たちには、プラスに作用したのか、どうなのか。

とりあえず、本日の処方箋としては、「不動産業は儲かっているのだから、本業を直ちにやめて、会社勤めをする。本業の場所は、賃貸して収入を得る。これで収支がかなり好転するので、親戚から1000万円くらいお金を借りても、10年以内に利息含めて2000万円は返済できる。そういう条件で1000万円借りて、滞納税金とカードローンを返済してしまいなさい」でありました。「昔からの付き合いもあるだろうけど、近所の見栄とか体裁を気にしていると、親からもらった土地を失うことになりますよ。何が目標なのか、見定めないと駄目です。」と付け加えて、完了。

無事に、うまく回ってくれると良いのですが。奥様のほうは、けっこう納得してくれたような気がしますが、ご主人はどうだったかなぁ。本業って、ある意味、男性のアイデンティティでもあるわけで、それを捨てろという助言、それこそ細木数子に言われれば、その通りに決断するかもしれないけれど、一介の街の税理士に言われても、「なにをくそ。俺の仕事への愛着も知らないくせに」と思ったかもしれません。でも、ビジネスって、プライドじゃやっていけないのです。ご夫婦でよい方向へと結論してくれれば良いのですが・・・。

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