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2006年7月31日 (月)

オペラ座の怪人

今、我が家ではオペラ座の怪人がブームになっています。数週間前に家内が友人に誘われてミュージカルで見てきたのですが、そのパンフを見て、子供が興味を示し、ビデオを借りてきて見せたら、怖がる子もいましたが、怖がりながらも関心を示し、そうこうするうちに家内がオペラ座の怪人のピアノ楽譜を買ってきたら、子供がヴァイオリンで弾く。習い始めて1年ほどの年長組の息子まで弾く。で、昔、私が購入したCDが登場し、昔購入した文庫本が本棚から発掘され・・・というのが昨日までの状況。1日中、家族の誰かが鼻歌とか口笛でThink of meとかの旋律を歌っている状況。アンドリュー・ロイド・フォン・ウェッバーという作曲家、インパクトの強い曲を作ったものだなぁと。

譜面を見てみると、同じ旋律なのに繰り返されるときには、転調されて、より高い音階にされています。それが独特の高揚感につながっているのですが、旋律自体にも魅力があるのですよね。でも、必ずしも歌手に優しい曲だとは思わないですが。跳躍も多いし、The point of no return のように歌手の最低音域で歌わせるような旋律の設定もあるし。

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2006年7月27日 (木)

細木数子になったような

2週間前の木曜日の夜、事務所にお客様がいらした。ある不思議なご縁で続いている方からのご紹介で債務の返済で困っていて、セカンドオピニオンがほしいというご夫婦。

事前に電話である程度の話を聞いていたこともありましたが、想像していた通りの本業と不動産事業の状況。「本業の売上は、この数年変わっていないでしょ」と言ってから、申告書を数年分見ると、まさにその通り。「この業種だとこの倍は、売らないと利益にならないですよ。ということは、この場所で続ける限り再建は不可能ですよね」と断定させていただいた。なんか細木数子さんになったような気がした。きっと相手も「なんでこの人、細かい資料も見ないで断定的に言うんだろう」と思ったかもしれません。でも、いらっしゃる前から、やってもやっても儲からない本業にお金を吸い取られているような気がしていて、書類を見て、それを確信したので、この本業をやめてもらわないと、ビルを手放すようになっちゃうわけです。

しかし、こういう状況の人たちは、破産するのか、本業をやめるのか、意思決定しないから、こうなったのであり、「えぃ!」ってふんぎってもらうには、評論家っぽくきれい事並べるよりは、占い師のように「あなたは、ここで決断しないと駄目なんです。そういう運気です。」という雰囲気で迫ったほうが良いわけで、無意識にそんな風に演じていたのかもしれません。が、それがご当人たちには、プラスに作用したのか、どうなのか。

とりあえず、本日の処方箋としては、「不動産業は儲かっているのだから、本業を直ちにやめて、会社勤めをする。本業の場所は、賃貸して収入を得る。これで収支がかなり好転するので、親戚から1000万円くらいお金を借りても、10年以内に利息含めて2000万円は返済できる。そういう条件で1000万円借りて、滞納税金とカードローンを返済してしまいなさい」でありました。「昔からの付き合いもあるだろうけど、近所の見栄とか体裁を気にしていると、親からもらった土地を失うことになりますよ。何が目標なのか、見定めないと駄目です。」と付け加えて、完了。

無事に、うまく回ってくれると良いのですが。奥様のほうは、けっこう納得してくれたような気がしますが、ご主人はどうだったかなぁ。本業って、ある意味、男性のアイデンティティでもあるわけで、それを捨てろという助言、それこそ細木数子に言われれば、その通りに決断するかもしれないけれど、一介の街の税理士に言われても、「なにをくそ。俺の仕事への愛着も知らないくせに」と思ったかもしれません。でも、ビジネスって、プライドじゃやっていけないのです。ご夫婦でよい方向へと結論してくれれば良いのですが・・・。

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2006年7月26日 (水)

ハリーポッター翻訳者と35億円

 今朝の新聞によれば、ハリーポッターの翻訳を手がけた翻訳者松岡佑子さんが35億円の申告漏れを指摘されて、異議申立てをしたそうです。松岡さんは、スイスに永住許可を取得して、スイスのマンションを購入して、生活し、翻訳料収入の所得もスイスで申告していたそうである。ただ、日本の出版社の代表者としての活動もあり、しばしば日本に帰国しており、その際は、新宿のマンションで暮らしていたといいます。東京国税局では、実質的な住所は、日本であるとして、日本への申告を求めたということで、その所得金額が35億円なんですね。日本の所得税・住民税が50%、事業税を入れるともう少し。スイスだと40%だそうです。つまり、日本に申告するかスイスにするかで3.5億円以上差が出てくるということになります。この事件からいろいろなことを考えました。

 1つには、スイスの永住許可は、実は節税対策として行われたものなのかな?ということ。それであれば、日本の居住者か非居住者かによって、これほど大きな差が出る以上、年間の半数以上は、確実にスイスにいる必要があるわけです。節税対策であれば、誰か有能な税理士やコンサルタントが助言したはずですが、「スイスに別荘を持てばいいんですよ。」くらいのことを言っていたか、あるいは本人が勝手にそう理解していたか。でも、グレーゾーンを突っ走るときには、きちんとコストをかけて(日本でのビジネスに影響があってもスイスに半分以上住む)、日本のマンションは手放して、ホテル住まいにするくらいの覚悟が必要なんだと思います。手品のように所得を来年、再来年に繰り延べたり、税額自体を減らす方法があるんじゃないかと思っている人って結構いますけど、そんなことはないんですね。きちんと節税のための実質を本当に創出しなければならず、そのためのコストというのは、必ずかかるのです。昔、資産家の息子を贈与税がないシンガポールに3年ほど住まわせて、その間に財産を贈与するというスキームがありました(今は、封じられています)。これだって、巨額の財産を引き継ぐものを意味なく3年間日本から離れさせることのマイナスを考慮したうえで実行した人がどれだけいたでしょうか。

 もうひとつは、日本の所得税等が40%程度であったなら、この人は、スイスの永住許可まで取っただろうか?ということ。別に税金のことが関係なければ、スイスに別荘でもよかったわけです。また、35億円も収入があったら、スイスに限定せず、冬はオーストラリア、夏はスイス、春はフロリダでもよいのですね。つまり、日本国は、高額所得者への税率を高めに設定していることで、人材の海外流出の後押しをしている可能性があるのです。そういえば、今は、あまり名前を聞きませんが、小室哲也もアメリカに移住したんでしたっけ。企業でもそうです。日本の法人税は40%、シンガポールは24.5%。そのせいかどうかわかりませんが、マイクロソフトのアジア統括子会社はシンガポールだそうです。日本の税調の検討資料などでは、「日本の法人税率は、欧米各国と比較して、同水準にあるため、もうこれ以上下げる必要はない」と書かれています。正直言って、馬鹿です。欧米と比較してどうするのでしょう。韓国や香港やシンガポールとも比較しないといけないのです。

 国際的な物流がスムーズであれば、製造業はどこに工場を置いてもよいし、知恵やノウハウで生きる人は、世界のどこに住んでもよいのです。それなら、成長著しい中国やインドの税制と比較し、創作活動をする人に魅力があるハリウッド、ニューヨーク、パリの所得税、あるいはハワイ、ニュージーランド、スイスのような観光国の税制と比較する必要があるのです。そんなことで、ふと思ったのが、沖縄に高額所得者税制特区を設けて、沖縄の1億円を超える所得に対する最高税率を40%くらいにしたらどうでしょうか。沖縄に住所を移す高所得者が集まるに違いありません。彼らは、沖縄に大邸宅を建築し、年間の半分以上を暮らし、沖縄用の車を買い、広い庭に庭師を雇い、広い家に家政婦を雇い、友人を招いてパーティをして、多額の消費と大きな雇用を沖縄に作り出すのではないでしょうか。そうすると、米軍基地に頼った経済構造を転換できるのかもしれません。ま、思いつきなので、実際にやることを検討すると想定外の副作用も出てくるのかもしれませんが。

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2006年7月25日 (火)

さいたま市とスパゲッティ

 今週の東洋経済(7/29号)の118ページに面白いデータが出ていました。食べ物に見る地域性ということで、家計調査での支出額で全国5位以内だった品目を並べた表です。

 札幌市のバター、宇都宮とギョーザ、横浜市のシューマイなど、その地域の名産が挙がっている例もあり、これは家庭の中で食べているのか、贈答用に購入しているのか不明な部分もあるかなと思いました。しかし、その地域の名産や名物が家計調査でも挙がってくるということは、やはりおいしくて、その地域の人にも愛されているということでしょうか。新潟市の清酒、甲府市のブドウ、大阪市のタコ、和歌山市の梅干、鳥取市の梨、松江市のシジミ、岡山市の桃、広島市のソース、高松市の生うどん、松山市のミカン、長崎市のカステラ、宮崎市の焼酎などがランキングから拾えます。

 沖縄の出生率は、日本一だそうで、那覇市の粉ミルクというのもわかるし、福岡市のタラコというのは、明太子を家庭で作るのだろうか?と思ったり、いろいろ発想は広がります。

 しかし、青森市の果実・野菜ジュース、仙台市とさいたま市のスパゲッティ、千葉市の梅干、東京都区部のぶどう酒などわからないものもあります。山形市のソーセージ、福島市の納豆(水戸は5位までのランク外)、福井市のコロッケ、名古屋市のスイカ、京都市の牛乳、奈良市の食パン、広島市のビール、高知市の発泡酒などなど。

 この謎が解ける方、コメントください(^_^)。

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2006年7月23日 (日)

ノンバンク金利の方向性

ダイレクトメールの中にJCB first loan+というのがありました。金利が8%~17.8%ということで、昨今の情勢を踏まえた金利になっています。で、見ていたなるほどと思ったのが、融資可能枠が50万円コースでは17.8%、100万円で14.8%と落ちてきて、200万円超の枠の場合に8%が適用されるようになっています。

これは、多額の枠を設定できる人は、貸倒リスクが低い人だから金利を下げようということでもありますが、300万円といった大きなお金を借りてくれれば、年間24万円の利息が入るので、8%でも良い。50万円の枠の人は、8%じゃ4万円しか入らないので、管理コストが賄えない。だから、金利は高めに設定する・・・ともいえるのではないかと思いました。

ということで言えば、次の給与までの10万円、次のボーナスまでの30万円が足りないというニーズでのノンバンクならば、金利が20%を超えてもやむを得ない面もあってもよいのかなと思いました。つまり、一律に制限金利を設けるのではなく、少額の融資には高めの金利、50万円を超える場合には、利息制限法の金利をきっちり適用するというような発想があっても良いのかもしれません。となれば、30~50万円の貸付に専念するノンバンクがあっても良いし、メジャーなノンバンクがそういうところばかりであれば、これほどのサラ金問題は出ないのではないかと思うのです。

もしあなたがサラ金業者だとして、1万円借りて1ヵ月後に返すような客ばかりで、年利18%、つまり月利1.5%、つまり1ヵ月後に10,150円返してくるような状態ばかりだったら、おそらく商売は赤字です。と同時に貸す時点、返してもらう時点での事務手数は、貸付金額に関わらず同じなので、同じ貸すなら、1万円より10万円、10万円より50万円を貸したくなるビジネスであるということも理解できるでしょう。したがって、規制を作る際にも、借りる際にも、こうした消費者金融の業者側のビジネスモデルの特徴と傾向をよく理解しておくことが大事なのでしょうね。

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2006年7月 7日 (金)

Suicaはローカル

先月、公認会計士協会の福岡での研究大会の資料の作成をグループでしていたんですが、ICカード・スマートカードの説明の際に「Suica」というのがあって、その際「Suicaって、JR東日本の地域の人しか知らないですよ」という指摘をしました。「そうか、関西はイコカだもんね。セキュリティ関連の業界用語には、「誰何」(すいか)というのもあるから、混同するといけないから、エディにしようか」という会話が交わされました。

今朝の日経によれば、JR東海もトイカというのを出すそうで。

スイカ・イコカ・トイカ、08年度メドに相互利用 (日経ネットより)

 東日本旅客鉄道(JR東日本)と東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)の3社は2008年度をメドにICカード乗車券を相互利用できるようにする方針を固めた。JR東海が今秋から中部圏で導入するICカード「トイカ」をJR東日本の「スイカ」、JR西日本の「イコカ」の仕様と共通化。加えて各社は新幹線でも携帯電話を切符代わりにする共通の方式を導入する考え。

それでも、やはり、福岡にはないから、全国区ではないんですね。全国規模で見るとEdyの方が優勢なんでしょうか?

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2006年7月 4日 (火)

電子申請の無駄

時事通信のネット記事からです。

財務省は4日、国の予算が適正に使われたかを事後チェックする「予算執行調査」の結果を公表した。2005年度の国費投入事業で特にやり玉に挙げたのは、利用率が著しく低迷している旅券発給の電子申請システム(外務省所管)。パスポート1冊当たり1600万円のコストが掛かっていると指摘し、事業の廃止を含む見直しを求めた。
 自宅のパソコンからインターネットを通じてパスポートの発給申請ができる同システムは03年度に運用が開始された。だが、利用件数は05年度末までの累計で133件にとどまっている。  (時事通信) - 7月4日17時1分更新

パスポート1冊当たり1600万円のコストって、尋常じゃないです。ちなみにこの手続を調べてみました。

http://www.ryoken-inq.mofa.go.jp/fw/dfw/csv/direct/shinki/d_shinki.html

申請は、たしかに電子的にできる。でも、戸籍謄本とか写真を郵送しなければいけない。写真や署名は、電子データとして送ることもできるけど、画像を規格に合わせてフォトレタッチソフトで編集しないといけないようです。そのためのソフトもダウンロードできるようになっていますが。また、パソコンには、事前にjava2ランタイム環境をインストールしてなければいけないし、住基ネットカード搭載の電子証明書の添付が必要だから、ICカードリーダーを買わなきゃいけない。

だったら、申請書類のダウンロードコーナーを作り、それに記入して郵送してね・・・の方がはるかに利便性がある。

という無駄を予算執行調査で明らかにしたのが、財務省。その財務省がやっている電子申告・電子納税制度の場合は、1件の申告書の収受に係るコストはいくらになっているのでありましょうか。現在、提出総数の2%にも満たない閑古鳥状態なのですが。

P.S. また、きついこと書いてしまった。

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2006年7月 3日 (月)

王様は裸だ!

会社法の検討をしている仲間の人たちと話をしていて、「会社法って、無茶苦茶できが悪いですよね、とか言っちゃうと、世間一般の人って、引いちゃうんですよね。法務省に向かって唾吐くような感じに思って、『この人、変な人だ』と思う人もいるし、『もしかして、すごい人かもしれないけど、異端説だから迂闊に賛意を示すと危険だ』とか、いろんな背景があるんだろうけど、メーリングリストの乗りで普通の人に発言すると、後悔することあるんですよ」って、その仲間は言っておりました。

ちょうど、私も先日、雑誌社の人と、「ちょっと正論書きすぎちゃったかな」とか話していたら、「たまたま福翁自伝を読んだんですが、その中にも正論を述べると、いろいろ支障が起きる場合がある・・・というような話が書いてありました(でも、正論を述べ続けた福沢先生のようにがんばって)」とか言われました。まずい、福沢諭吉ほどの人物でも正論をぶつと支障が出るなら、私のような小市民がブログで「会社法の出来が悪いから、立法担当者の書いた解説書を買わざるを得ない」などと書いちゃいけないんですよね。きっと、周囲から冷たく見られちゃうのでしょう。

でも、世間の人も本当はいいたいことを我慢し続けて、生きているんですよね。だから、「裸の王様」なんて童話ができたりするわけで。昨今の会社法、税法改正を見ていると、叫びたくなります、「王様は、裸だ!」って。童話の場合には、王様は、大いに恥じて、叫んだ少年に褒美を取らせたそうですが。

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